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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

医龍2 カルテ2

2007年10月19日 | 職業ドラマ
 キャラクターには情況によって変わる者、変わらない者がいる。

 後者(変わらない者)はもちろん朝田龍太郎(坂口憲二)。
 「目の前の苦しんでいる人間を全力で助けるのが医者だ」
 信念の人。
 藤吉圭介(佐々木蔵之介)もそう。
 主張は違うが敵の野口賢雄(岸部一徳)もそう。
 「医療ミスにより訴えられる可能性、過酷な労働、こんな情況で医者はもっと報われるべきだ。金の取れる病院を作り、優秀な医師に報いる」
 これも経営者としては正論。
 揺るがない信念。
 だから両者はぶつかる。
 ぶつかるからドラマになる。

 一方、変わるキャラ。
 伊集院登(小池徹平)は今回揺れた。
 やって来た患者・西沢孝文(牟田悌三)をクレイマーと思い込む。医者として西沢を診ようとしない。
 ドラマの中でキャラクターが変化する。
 変化するからドラマになる。
 今回、登場した新キャラクター。
 血管外科の外山誠二(高橋一生)、麻酔科の小高七海(大塚寧々)、消化器外科の松本幸太朗(佐藤二朗)。
 彼らはかつて荒瀬門次(阿部サダヲ)がそうであった様に、朝田によって変わっていくのだろう。
 それは北洋の院長・善田秀樹(志賀廣太郎)が言ったように、北洋病院が大きく変わることでもある。
 「衝突」と「変化」、これがドラマを作る。

 さて今回のキーパーソン、片岡一美(内田有紀)。
 彼女はジョーカーだ。
 今は野口の側にいる様だが、内心朝田を応援している様にも見える。
 ある時は黒、ある時は白。
 一美は朝田のことを『両刃の剣』と言ったが、彼女こそがまさに『両刃の剣』。
 彼女がどう動くかで情況が変わる。

 こう考えるとやはりドラマはキャラクターだ。
 いかに魅力的なキャラクターを作り出すかで面白さが決まる。
 今回、荒瀬と里原ミキ(水川あさみ)がいなくなって、作品的にも戦力ダウンだが、きっと外山、小高、松本らが代わりを果たしてくれるだろう。
 「医龍」お得意の荒瀬とミキがピンチに駆けつけるというドラマ作りも考えられる。
 気が早い話だが、魅力的なキャラクターが勢揃いした「医龍」はパート3、パート4が作られてもおかしくない。


コメント
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