第26回「功名の旗」
構成はこう。
1.状況説明……伊勢の滝川一益攻め
2.巧名の機会と奮い立つ家臣たち。
堀尾(生瀬勝久)、中村(田村淳)そして一豊(上川隆也)の描写。
老臣・新右衛門(前田吟)も参陣。
3.吉兵衛(武田鉄矢)の恋。たき(細川ふみえ)への想い。
4.たきを迎えに行く吉兵衛。
別れ際、「戦から戻ったら迎えに来る」とようやく口にする。
5.亀山城を取り囲む一豊たち。
しかし、隙をつかれて一豊の陣が突破される。一豊側のミス。
隙に気づいた新右衛門。以前の自分なら気づいていたと思う吉兵衛。
たきのことで集中していなかったことを吉兵衛は反省する。
6.一方、一豊は秀吉(柄本明)に城の一番乗りを果たすまでは顔を見せるなと言われる。
7.城攻め前夜。
酔った吉兵衛は、大将のあり方を一豊に語る。
また、何かあった時は千代(仲間由紀恵)を頼れと言う。
理由は千代は竹中半兵衛・黒田官兵衛に匹敵する知恵者だから。
それらの言葉はあたかも遺言のようだ。
8.亀山城攻め。
高い城壁、降り注ぐ矢や石弾。
苦戦するが吉兵衛が一番乗り。
昨日のことを自分のミスと感じていたのであろうか、
吉兵衛は無理をして一番乗りを果たし、山内家の旗を立てる。
しかし、まわりはすべて敵。吉兵衛、獅子奮迅の働き。
一豊たちも駆けつけるが、吉兵衛の所に近づくことは出来ない。
9.さすがの吉兵衛も力尽きる。
死にゆく吉兵衛を抱きかかえる一豊。
大将らしい言葉をかける。
その大将らしい振る舞いの一豊を誉める吉兵衛。
10.一豊の屋敷。たきが呼ばれる。
血の付いた手紙。吉兵衛が甲冑の中に入れていたたきへの手紙。
無器用でふたつのことをいっしょに出来ない自分、
たきを遺して死んでいく自分への詫び状。
今回は起承転結すべてが吉兵衛の死に至るエピソードで貫かれた話。
オーソドックスな流れだが、長篠の合戦のような死の描き方でない点がいい。
以下、ドラマにおける人物の死の描き方を書いておく。
1.人物が死にたくない要素を入れておく。(今回はたき)
2.死を匂わせるエピソードを入れておく。
(今回は吉兵衛の油断・ミス、遺言のような語り)
3.人物ががんばらなくてはならない理由を入れる。(今回は秀吉の怒り)
4.人物の見せ場を描く。(獅子奮迅の吉兵衛・一瞬希望も見せる)
5.死に際して何を言わせるか。
(大将らしくなった一豊を誉める。無器用な自分をたきに詫びる)
★研究ポイント:人物の死の描き方
構成はこう。
1.状況説明……伊勢の滝川一益攻め
2.巧名の機会と奮い立つ家臣たち。
堀尾(生瀬勝久)、中村(田村淳)そして一豊(上川隆也)の描写。
老臣・新右衛門(前田吟)も参陣。
3.吉兵衛(武田鉄矢)の恋。たき(細川ふみえ)への想い。
4.たきを迎えに行く吉兵衛。
別れ際、「戦から戻ったら迎えに来る」とようやく口にする。
5.亀山城を取り囲む一豊たち。
しかし、隙をつかれて一豊の陣が突破される。一豊側のミス。
隙に気づいた新右衛門。以前の自分なら気づいていたと思う吉兵衛。
たきのことで集中していなかったことを吉兵衛は反省する。
6.一方、一豊は秀吉(柄本明)に城の一番乗りを果たすまでは顔を見せるなと言われる。
7.城攻め前夜。
酔った吉兵衛は、大将のあり方を一豊に語る。
また、何かあった時は千代(仲間由紀恵)を頼れと言う。
理由は千代は竹中半兵衛・黒田官兵衛に匹敵する知恵者だから。
それらの言葉はあたかも遺言のようだ。
8.亀山城攻め。
高い城壁、降り注ぐ矢や石弾。
苦戦するが吉兵衛が一番乗り。
昨日のことを自分のミスと感じていたのであろうか、
吉兵衛は無理をして一番乗りを果たし、山内家の旗を立てる。
しかし、まわりはすべて敵。吉兵衛、獅子奮迅の働き。
一豊たちも駆けつけるが、吉兵衛の所に近づくことは出来ない。
9.さすがの吉兵衛も力尽きる。
死にゆく吉兵衛を抱きかかえる一豊。
大将らしい言葉をかける。
その大将らしい振る舞いの一豊を誉める吉兵衛。
10.一豊の屋敷。たきが呼ばれる。
血の付いた手紙。吉兵衛が甲冑の中に入れていたたきへの手紙。
無器用でふたつのことをいっしょに出来ない自分、
たきを遺して死んでいく自分への詫び状。
今回は起承転結すべてが吉兵衛の死に至るエピソードで貫かれた話。
オーソドックスな流れだが、長篠の合戦のような死の描き方でない点がいい。
以下、ドラマにおける人物の死の描き方を書いておく。
1.人物が死にたくない要素を入れておく。(今回はたき)
2.死を匂わせるエピソードを入れておく。
(今回は吉兵衛の油断・ミス、遺言のような語り)
3.人物ががんばらなくてはならない理由を入れる。(今回は秀吉の怒り)
4.人物の見せ場を描く。(獅子奮迅の吉兵衛・一瞬希望も見せる)
5.死に際して何を言わせるか。
(大将らしくなった一豊を誉める。無器用な自分をたきに詫びる)
★研究ポイント:人物の死の描き方