「マイ★ボス マイ★ヒーロー」第1話。
1
「学校なんてクソだ」と言っている男・榊真喜男(長瀬智也)、27歳が変わっていく物語。
ラストで卒業する時に「学校」についてどうコメントするか?
この点、「CAなんて空のお茶くみ」と言った洋子を描いた「アテンションプリーズ」と同ジャンルの作品。
2
面白さのポイントはギャグ。
ギャグを分類するとこうなる。
【ギャップギャグ】
バリバリのヤクザが学校に行く。(それもかなりの進学校のよう)
そこでのギャップがギャグになる。
学校が終わって車に駆け込む真喜男、タバコを吸う。
制服の裏には龍の刺繍。
授業では教師にメンチ切って指されないようにする。
学校に出かける時は舎弟が「兄貴、裏口入学おめでとうございます」
【バレるギャグ】
真喜男は自分がヤクザ(関東鋭牙会)の若頭であることがバレてはいけない。
それを取り繕うことがギャグになる。
校庭で銃声。いつもの習性で「身を伏せろ」と言う真喜男。実は体育で陸上競技をやっていた。
カツアゲ。カツアゲされる桜ナントカくん、桜小路くん(手越祐也)と財布が入れ変わっていて、中の免許証を見られると自分の年齢がバレてしまう。
仕方なく飛び出すが、若頭であることがバレてはいけないからやられるまま。
【おバカギャグ】
まず真喜男はおバカ。足し算ができない。90秒以上物事が考えられない。自分の名前を漢字で書けない。漢字が読めない。微分積分なんてとんでもない。
それからアフネスプリン争奪戦。スローモーション。
GETしたプリンを持って「ウォーター!」
ありえないこだわり。他の人がしないようなバカげたことにこだわるとギャグになる。
【妄想ギャグ】
自分が卒業して3代目襲名をしたシーンを妄想する真喜男。
オープンカーに乗って町をパレード。まわりの女性はサンバを踊っていて。
3
泣かせも必要。
高三の勉強についていけない真喜男。
クラスメイトの失笑・嘲り。
真喜男はつらい。いたたまれない。
「俺はボスにもばれないし、ヒーローにもなれない」と嘆く。
ここは視聴者に感情移入してもらうシーン。
ドラマは笑いだけではダメなのだ。
4
クライマックスは空を飛ぶ真喜男。
何と「プリン話」をクライマックスにつなげた。
そして空を飛ぶ真喜男(スローモーション)。
これについて来られるかで、このドラマの評価が分かれる。
楽しめたり共感できれば、このドラマは合格。
そんなバカなと思えば、不合格。
「何かを成し遂げること=喜び=青春」というのが今回のテーマ。
後は「バカなことに一生懸命になれるのが青春」ということか。
5
スッキリ感。
ドラマを見る限り、スッキリしたい。
悪を倒すとか、難題をクリアするとか、人と心を通わせるとか。
今回は難題(空を飛んでプリンをGET)をクリアして、人(桜ナントカくん)と心を通わせた。
でもちょっと伝わってくるものが弱かった。
空を飛ぶ話について来られなかったこともあるが、桜小路くんが弱かった。なぜ、真喜男に桜小路くんと友だちになろうとするのかが弱かった。
理由が「僕も学校が嫌いだ。媚びる奴ばかりだから嫌いだ」と言われても、桜小路がそう言う背景が描かれていないから伝わって来ない。「いじめられているから嫌いなんじゃないの」と言いたくなる。
「こう見えても僕は頭がよくてね」と言われて空を飛ぶ計算式を見せられても、その前の描写がないから説得力がない。
キャラの濃い真喜男の友だちになるためには、桜小路もそれなりの描写をしないとウソになる。
また、悪を倒すというスッキリ感がなかった。
後に描かれるのだろうが、やはりカツアゲしたクラスメイトたちには何らかのリアクションを真喜男にして欲しかった。
啖呵を切ってやっつけるのがまずければ、偶然を装って懲らしめるとか。
この辺は「ごくせん」はうまい。
いずれにしても、タメにタメて爆発されるのがヤクザもののカタルシス。
いつ真喜男が爆発するか?
★追記(7月15日)
第2話は「パス」がテーマ。
球技大会。
真喜男は今まで人からパスを受けたことがない人間だった。
自分の思うままに突っ走るだけ。
人から与えられたものを受け止めることも、受け止めたものを返すこともしなかった。
今回はそれを学んだ。
喧嘩をしていがみ合っていたチームメイトどうしが、パス練習でボールを回していくうちに信頼関係を築いていくというエピソードもGOOD!
父親とその日あったことなどの日常会話ができなかった真喜男だが、少しはそれも出来るようになった。
「学校はどうだ?」とパスを投げられて「き、球技大会……」とだけ言えるようになった。つまりパスを返せるようになった。
今回の爆笑ポイントは脱げるバスケットのズボン。
試合中ズボンのゴムが切れて思うようにプレイできない真喜男。
でも決勝点をあげるためにはシュートを打たなくてはならない。
果たしてシュートを打った真喜男はズボンが脱げてしまう。
青春とは恥ずかしいことなのだ。
★追記(7月22日)
第3話は「逃げる」がテーマ。
何事にも逃げなかった真喜男が唯一逃げたものはテスト。
そのために母親を悲しませた記憶が。
その想いもあって、桜小路くんからも責められて今回は逃げなかった真喜男。
また、ひとつ成長したか?
今回の「青春トーク」は、学校生活。
勉強やテストをする学校にどんな意味があるのかと疑問を抱く真喜男。
答えはこう。
順位を争うことが意味あることでない。
あの時がんばったなと後になって思えるのが勉強の意味。
1
「学校なんてクソだ」と言っている男・榊真喜男(長瀬智也)、27歳が変わっていく物語。
ラストで卒業する時に「学校」についてどうコメントするか?
この点、「CAなんて空のお茶くみ」と言った洋子を描いた「アテンションプリーズ」と同ジャンルの作品。
2
面白さのポイントはギャグ。
ギャグを分類するとこうなる。
【ギャップギャグ】
バリバリのヤクザが学校に行く。(それもかなりの進学校のよう)
そこでのギャップがギャグになる。
学校が終わって車に駆け込む真喜男、タバコを吸う。
制服の裏には龍の刺繍。
授業では教師にメンチ切って指されないようにする。
学校に出かける時は舎弟が「兄貴、裏口入学おめでとうございます」
【バレるギャグ】
真喜男は自分がヤクザ(関東鋭牙会)の若頭であることがバレてはいけない。
それを取り繕うことがギャグになる。
校庭で銃声。いつもの習性で「身を伏せろ」と言う真喜男。実は体育で陸上競技をやっていた。
カツアゲ。カツアゲされる桜ナントカくん、桜小路くん(手越祐也)と財布が入れ変わっていて、中の免許証を見られると自分の年齢がバレてしまう。
仕方なく飛び出すが、若頭であることがバレてはいけないからやられるまま。
【おバカギャグ】
まず真喜男はおバカ。足し算ができない。90秒以上物事が考えられない。自分の名前を漢字で書けない。漢字が読めない。微分積分なんてとんでもない。
それからアフネスプリン争奪戦。スローモーション。
GETしたプリンを持って「ウォーター!」
ありえないこだわり。他の人がしないようなバカげたことにこだわるとギャグになる。
【妄想ギャグ】
自分が卒業して3代目襲名をしたシーンを妄想する真喜男。
オープンカーに乗って町をパレード。まわりの女性はサンバを踊っていて。
3
泣かせも必要。
高三の勉強についていけない真喜男。
クラスメイトの失笑・嘲り。
真喜男はつらい。いたたまれない。
「俺はボスにもばれないし、ヒーローにもなれない」と嘆く。
ここは視聴者に感情移入してもらうシーン。
ドラマは笑いだけではダメなのだ。
4
クライマックスは空を飛ぶ真喜男。
何と「プリン話」をクライマックスにつなげた。
そして空を飛ぶ真喜男(スローモーション)。
これについて来られるかで、このドラマの評価が分かれる。
楽しめたり共感できれば、このドラマは合格。
そんなバカなと思えば、不合格。
「何かを成し遂げること=喜び=青春」というのが今回のテーマ。
後は「バカなことに一生懸命になれるのが青春」ということか。
5
スッキリ感。
ドラマを見る限り、スッキリしたい。
悪を倒すとか、難題をクリアするとか、人と心を通わせるとか。
今回は難題(空を飛んでプリンをGET)をクリアして、人(桜ナントカくん)と心を通わせた。
でもちょっと伝わってくるものが弱かった。
空を飛ぶ話について来られなかったこともあるが、桜小路くんが弱かった。なぜ、真喜男に桜小路くんと友だちになろうとするのかが弱かった。
理由が「僕も学校が嫌いだ。媚びる奴ばかりだから嫌いだ」と言われても、桜小路がそう言う背景が描かれていないから伝わって来ない。「いじめられているから嫌いなんじゃないの」と言いたくなる。
「こう見えても僕は頭がよくてね」と言われて空を飛ぶ計算式を見せられても、その前の描写がないから説得力がない。
キャラの濃い真喜男の友だちになるためには、桜小路もそれなりの描写をしないとウソになる。
また、悪を倒すというスッキリ感がなかった。
後に描かれるのだろうが、やはりカツアゲしたクラスメイトたちには何らかのリアクションを真喜男にして欲しかった。
啖呵を切ってやっつけるのがまずければ、偶然を装って懲らしめるとか。
この辺は「ごくせん」はうまい。
いずれにしても、タメにタメて爆発されるのがヤクザもののカタルシス。
いつ真喜男が爆発するか?
★追記(7月15日)
第2話は「パス」がテーマ。
球技大会。
真喜男は今まで人からパスを受けたことがない人間だった。
自分の思うままに突っ走るだけ。
人から与えられたものを受け止めることも、受け止めたものを返すこともしなかった。
今回はそれを学んだ。
喧嘩をしていがみ合っていたチームメイトどうしが、パス練習でボールを回していくうちに信頼関係を築いていくというエピソードもGOOD!
父親とその日あったことなどの日常会話ができなかった真喜男だが、少しはそれも出来るようになった。
「学校はどうだ?」とパスを投げられて「き、球技大会……」とだけ言えるようになった。つまりパスを返せるようになった。
今回の爆笑ポイントは脱げるバスケットのズボン。
試合中ズボンのゴムが切れて思うようにプレイできない真喜男。
でも決勝点をあげるためにはシュートを打たなくてはならない。
果たしてシュートを打った真喜男はズボンが脱げてしまう。
青春とは恥ずかしいことなのだ。
★追記(7月22日)
第3話は「逃げる」がテーマ。
何事にも逃げなかった真喜男が唯一逃げたものはテスト。
そのために母親を悲しませた記憶が。
その想いもあって、桜小路くんからも責められて今回は逃げなかった真喜男。
また、ひとつ成長したか?
今回の「青春トーク」は、学校生活。
勉強やテストをする学校にどんな意味があるのかと疑問を抱く真喜男。
答えはこう。
順位を争うことが意味あることでない。
あの時がんばったなと後になって思えるのが勉強の意味。