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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

シェイクスピアの名言集~どうせ年をとるなら陽気な笑いで皺(しわ)をつけたい

2012年09月27日 | 名セリフ・名言集
 シェイクスピアの名言集。

★「この世界はひとつの舞台。人間はすべて役者にすぎぬ。それぞれの舞台に登場しては退場していく」
★「人間、生まれてくる時、泣くのはこの阿呆どもの舞台に引き出されるのがつらいからだ」(リア王)
 何というペシミスティックなものの見方。
 でも、正しいかな。
 世の中は阿呆だらけ。
 福島の事故を目の当たりにしていながら、原発推進を唱える人たち。
 いのちより経済が大事な人たち。
 小さな無人島のために熱くなり争っている人たち。
 確かに泣きたくなる。

★「おお、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの? 名前って何?」「バラと呼んでいる花に別の名前をつけてみても、美しさや香りは変わらない」(ロミオとジュリエット)
 サルトルの実存主義ですね。

★「ほどよく愛するのだ。それが永き愛の道」(ロミオとジュリエット)
★「理性と愛とはこの頃、あまり仲がよくないらしい」(真夏の夜の夢)
 『ロミオとジュリエット』のように、シェイクスピアの作品には恋の熱情のためにすべてを捨てていく人物が多く登場する。
 しかし、恋愛とは熱病のようなもの。
 程よくいい加減が一番。
 恋愛に限らず、あらゆることも。

★「小さな花には品がある。大きな雑草は伸びたがる」(リチャード3世)
★「肥えた土ほど雑草がはびこるものだ」(ヘンリー4世)
 大きなもの→権威・権力
 肥えたもの→金持ち
 彼らは尊敬するものではない。
 むしろ<醜悪なもの>だってことをシェイクスピアは言っているんでしょうね。

★「どうせ年をとるなら陽気な笑いで皺(しわ)をつけたい」「じゃあ、俺は道化役でいこう」(ヴェニスの商人)

 こういう人生観で生きていきたいものですね!
 シェイクスピアの言葉は現在でも通用する! 生きている!


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結婚できない男 名セリフ~妻と子供と家のローンは人生の三大不良債権だ

2012年05月17日 | 名セリフ・名言集
 現在「結婚できない男」が再放送中。
 ということで、今回は過去に書いた記事「結婚できない男 名せりふ」を再録。
 いいですね、この桑野さん(阿部寛)の偏屈ぶり。
 これぞ現代の男の生き方、価値観!

★結婚観
 「好きなときに好きなもんが食えるのが独身のいいとこだろ」
 「妻と子供と家のローンは人生の三大不良債権だ」
 「家事をさせるためなら家政婦を雇えば済む話だ」
 「独身なら稼いだ金は全部自分のもんだ。結婚すれば稼いだ金は妻と子に食いつぶされるだけだ」
 「結婚なんかしたら、親や親戚とのつきあいが単純計算で倍に増える。自分の分だけでも面倒なのに」
  職場で宅配便を受け取る理由について
 「うちだと昼間受け取れないだろ。帰ったとき不在票が郵便受けに入ってると気分悪いし、再配達の指定すると、うちで待ってないといけない。独身生活の数少ないデメリットと言えるな」
  人生ゲームの復刻版を買って
 「人生ゲームの欠点は、(止まったら)どうしても結婚しなきゃならない所だ」

★金銭観
 「人が金持ちかどうかはな、収入の額じゃない。自分が自由に使える額、いわゆる可処分所得がいくらあるかで決まるんだ」
 「平均年収が600万超えるのは40歳過ぎてからだ。1000万の男と結婚したかったらカミさんに先立たれた50男でも探すんだな」

★死生観
 「食べたいときに食べたいものを食べる。それで早死にしたって本望ですよ」

★恋愛観
 「恋は落ちるんじゃない、上がるんだ、上に」

★生活哲学・こだわり
 「俺は自分の部屋に人を入れない主義なんだ。なんか他人がうちに入ると空気がこう、淀む感じがするんだよな」
 「僕は、仕事がどんなに忙しかろうが、家の中が散らかってると我慢できないたちでしてね。決められたものは決められた場所にあって、清潔、かつ機能的。そういう状態をいつも保っています」
 「俺はな、そうめん茹ではじめてから生姜がないことに気づいたら買いに行かなきゃ気が済まないタチなんだ。しかもチューブの生姜じゃダメなんだ」
 「花柄は俺がこの世で嫌いなものトップ5に入るんだ」

★社会時評
 <チョイ悪オヤジ>という言葉に対して
 「何がチョイ悪だ。悪いかいいかどっちかにしろ」

★毒舌
 恋に臆病な自分を車庫から出られない車に例えた夏美に対して
 「……もう錆び付いて動かなくなっているかもな」
 妹の圭子に「結婚する時、いくら仕事が忙しくても月に1回は家族でお出かけするって条件をつけたの」と自慢されて
 「日米和親条約なみの不平等条約だな……独身でよかった」
 20歳代の女性との交際を夏美に冷やかされて
 「ま、若い子は素直でかわいいですよ。ひとが言うことにいちいちチャチャ入れたりしないし。あなたも70くらいのじいさんから見ると素直で可愛いのかもしれませんよ」
 犬を飼うことについて
 「人間の子供は成長すれば、親にこづかいくれるようになるけど、犬は死ぬまで無駄飯を食らい続けるわけだな」
 ストーカーに忠告する様に言われて 
 「アナタは人の世話を焼いていれば、そりゃ、自分の寂しさがまぎれるからいいかもしれませんけどね!付き合わされるこっちの身にもなってほしい」
 「どうしても私を寂しい女にしたいらしいですね」
 「図星だから怒るんでしょ」

★個人主義
 バーテンに誕生日のカクテルをすすめられ
 「余計なお世話だ。あと客の話を聞くな」
 ジムに通う理由を問い詰められて
 「自己実現というのは 自分のなかだけで完結することもあるんです」

 最後はこれ。 

 「常識通り生きるなんて誰でもできますよ。たとえ常識から外れても自分を貫き通すことに価値があると思いますね」

 常識にとらわれずに自分の論理で生きる。偏屈に生きる。
 これが、この時代に生きる男のダンディズム。
 もっとも、そんな桑野さんもラストでは夏美さんと結婚しましたが。
 ※2019年10月~放送されているパート2では結婚していなかったことが判明!←桑野さ~ん、何やってるんだ!?(笑)
 やはり人は人を求めずにはいられないんですね。

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明石家さんま名言集~正解が一番つまらんのや

2012年04月04日 | 名セリフ・名言集
 gooランキングで紹介していた<明石家さんま名言集>。
 それはこんな感じ。

★生きてるだけでまるもうけ
 娘のいまるさんの名前の由来にもなった、さんまさんの基本の人生観。
 「生きてるだけでまるもうけ」
 そうですよね、人はさまざまな欲を持っていて満たされないと苦しいけど、「生きてるだけでまるもうけ」と思えれば、少しは楽に生きられますよね。
 しかし、さんまさんは、欲を持ったり、がんばることを否定しない。
 むしろ叱咤激励する。

★いっぺん夢中で生きてみい。毎日が夢中や。
★やろうとすれば出来んねん、人間みたいなもんは。
 確かに。
 毎日を流されてぼんやりと生きるよりは、何かに夢中になっていた方が楽しいですからね。
 夢に向かってがんばることも毎日を活力のあるものにしてくれる。
 しかし、夢を実現することは大変。挫折や悲しみも味わう。
 だから、この言葉。

★やさしさを持った人は、それ以上の悲しみを持っている。
★人間、どんなに沈んでいても笑うんです。
 海援隊の『贈る言葉』にも同じような言葉がありましたけど、悲しみが多い人の方が他人の痛みがわかる。
 だから積極的に悲しもうとさんまさんは言っているようだ。
 そして、「人間、どんなに沈んでいても笑うんです」という言葉が示すとおり、人間はどんな時でも笑うことが出来るし、笑うことで、悲しみから救われる。
 さんまさんがお笑いをやっているのも、根本には<笑いで悲しんでいる人を元気にしたい>という思いがあるのだろう。
 そして芸能論。
 
★お笑いは争うもんちゃうねん。その人が一番面白いと思ったらそれでええねん。
★何とも思われないよりは嫌われるほうがマシ、好きに変わる可能性が残っているから。
★正解が一番つまらんのや
 いずれの言葉も深いですね。
 実社会では<競争して勝つこと><好かれること><正解>を求められる。
 しかし、さんまさんはそれらを否定する。
 誰とも交換することが出来ない<オンリーワン>でいろ、と言う。
 芸能界には<おバカ><無器用><ブサイク>がたくさんいる。
 そして、それらが個性、キャラクターになっている。
 戦場カメラマンの渡辺陽一さんなんかは、口が達者なさんまさんや上田晋也さんなどにはかなわない。しかし、渡辺さんとさんまさんたちとは共存できる。お笑いは争うものではないのだ。
 江頭2:50さんもいかがわしい嫌われキャラだったが、最近は、好き、かわいいに変わりつつある。
 これらを見ていると、<競争して勝つこと><好かれること><正解>を求められる実社会が、いかに窮屈でつまらないかがわかりますね。
 人は欠点を含めてもっと自分らしくあっていいのに、なぜか枠にはめたがる。

 そして、さんまさんには根底に<人が好き>という考えがある。
 どんなダメな人間でも徹底的に肯定する。
 それが他人に対するやさしさにもなっている。
 これらが究極に凝縮された言葉がこれ。

★人を好きなまま死にたい。

 また、さんまさんは究極の<プラス思考>。
★結婚はゴールではない! スタート! しかも途中から障害物競争に変わる。
 と、自らの失敗・離婚をもギャグにする。
★彼女の過去は彼女の歴史なんやからそれを否定すな!
 と、相手のすべてを受け入れる。
 そして、<死>をもプラス思考で受け入れる。
 
★死ぬときにわくわくしたい。

 お笑いを突き詰めていった明石家さんまさん。
 何かを極めた人の言葉は、やはり深いですね。


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恋と恋愛に関する名言集~この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。/ボーブナグル

2012年03月14日 | 名セリフ・名言集
 gooランキングで紹介していた「ちょっと辛口な恋の名言」。
 前回は<結婚>でしたが、今回は<恋>に関する名言。

 恋は盲目で熱病のようなものだと言われるが、文学者・哲学者もこのことをさまざまな形で述べている。

★恋愛とは二人で愚かになることだ。/ポール・ヴァレリー
★友情は多くは見せかけであり、恋は多くの愚かさにすぎない。/シェイクスピア
★頭のいい人は恋が出来ない。恋は盲目だから。/寺田寅彦

 同じ意味のことをこんな形でも。

★恋は空腹で生き、満腹になって死ぬ。/ミュッセ
★恋愛とはなにか。私は言う。それは非常に恥ずかしいものである。 /太宰治

 そうですよね、恋の熱病から覚めて見ると「何であんなことを!?」と恥ずかしくなりますからね。
 このあたりはいかにも太宰治らしい。

★どんなに愛しているかを話すことができるのは少しも愛してないからである。 /ペトラルカ

 どんなに愛しているかを話せるということは、恋が覚めて客観的になってしまったからだということをペトラルカは言っているのだろう。
 そう言えば、『冬のソナタ』でもミニョンは、サンヒョクを好きな理由をあげるユジンにこう言っていた。
 「ずいぶん愛する理由が多いんですね。では僕を好きな理由は?」
 「えっ?」
 「答えられないでしょう? 本当に好きな時は理由など答えられないものなんですよ」

 そして恋が冷めた時の言葉はこんな感じ。

★この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。/ボーブナグル

 女性のひんしゅくを買いそう。
 次の名言は<結婚の名言>だが、<恋愛>にも当てはまる?

★結婚とは、熱病とは逆に、発熱で始まり悪寒で終わる。/リヒテンベルグ

 嫉妬についてはこんな名言。

★嫉妬は恋の姉妹である。悪魔が天使の兄弟であるように。/ブーフレール
★嫉妬は常に恋と共に生まれる。だが必ずしも恋と共に死なない。/ラ・ロシュフーコー

 以下の恋の名言は実にクール。

★男の顔は履歴書、女の顔は請求書だ。/藤本義一
★男は自分が幸福にしてやれる女しか愛さない。/アシャール

 こんなふうに表現されると、男性も女性も恋愛したくなくなりますよね。
 さて、恋愛というのはその経験によって個人差、レベルがあるようで、レベルの低い私には以下の名言はちょっとピンと来ない。

★恋というのは一つの芝居なんだから、筋を考えなきゃだめだよ。/谷崎潤一郎
★短く笑って、長く泣く。それが恋の習いだ。/ガイベル
★愛することにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠に素人である。/三島由紀夫
★愛の表現は惜しみなく与えるだろう。 しかし、愛の本体は惜しみなく奪うものだ。/有島武郎
★美女ははるか昔から、少し愚かでもよいという特権を持っている。/ハーン夫人

 最後のハーン夫人の言葉は最近何となくわかるようになったが、他はどういうことだろう。ぼんやりとしている。
 まだまだ修行が足りない。
 さて、最後はこんな言葉。

★恋愛論を得意気に語る奴には、恋人がいない。/マーフィーの法則


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結婚に関する名言集~君がよい妻を持てば幸福になるだろうし、悪い妻を持てば哲学者になれる。/ソクラテス

2012年03月07日 | 名セリフ・名言集
 gooランキングで「ちょっと辛口な恋の名言」を紹介していた。
 さすが、世界の哲学者・文学者が語った言葉。
 どれも的確で、「ごもっとも!」である。
 いずれの言葉もシニカルであるのも面白い。
 皆さん、恋や結婚で痛い目にあっているんですね。

 ということで、今回は<結婚>に関する名言集。

★結婚生活で一番大切なものは忍耐である。/チェーホフ

 ごもっとも! 結婚に関する言葉として、一番引用される言葉ですね。

★人は間違った理由で結婚し、正しい理由で離婚する。/宮本美智子

 コメント不要。ごもっとも! としか言えない。
 同じ様なことをオスカー・ワイルドも言っている。

★正しい結婚の基礎は相互の誤解にある。/ワイルド

 こんな言葉もある。

★孤独が怖ければ結婚するな。/チェーホフ

 またもやチェーホフさんの言葉。
 すごい逆説。
 チェーホフって、どんな結婚生活を送ったんだろう?
 前述の言葉といい、よほどつらい結婚生活を送ったに違いない。機会があったら調べて見よう。
 妻とはどのような存在か、ということについても世界の文学者・哲学者は次のような考察を行っている。

★不本意な結婚をした男にとって、彼女は妻ではない。敵だ。/プラウトウス

 これもごもっとも! 世の中には会社から家に帰るのが嫌なお父さんがどれだけいることか!
 妻に関しては、悪妻を持ったことで有名なソクラテスもこんな言葉を。

★君がよい妻を持てば幸福になるだろうし、悪い妻を持てば哲学者になれる。/ソクラテス

 深いですね。
 不幸な生活、過酷な生活が、人を鍛え、人にさまざまなことを考えさせるんですね。
 無邪気な子供がそうであるように、世界と調和している人間は、人生や生きることに関してあまり深く考えない。

 さて、このように結婚に関する言葉をいくつか紹介して来ましたが、結論を言うと『結婚することは愚かだ』ということになりそうです。
 バーナード・ショーもこんなことを言っている。

★結婚するやつは馬鹿だ。しないやつは……もっと馬鹿だ。/バーナード・ショー

 二番目のフレーズが解釈の分かれる所ですが、<しないやつは>の後に<……>があるのがポイント。
 きっとバーナード・ショーは、<……>の所で<結婚しないことの幸せ>を語ろうとしたのでしょう。
 しかし、そばに奧さんがいたりして、慌てて<もっと馬鹿だ>と言い換えた。(笑)
 こんなことが想像される。

 最後にgooランキングにはノミネートされていなかったが、ドラマ『結婚できない男』で主人公の桑野さん(阿部寛)が語った言葉を。

★妻と子供と家のローンは、人生の三大不良債権だ。


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手塚治虫名言集②~ぼくたちは、かけがえのない地球に「同乗」している、仲間です。

2012年02月01日 | 名セリフ・名言集
 gooランキングで紹介していた手塚治虫先生の名言集。
 手塚先生の言葉はお説教くさいのですが、今回はその第二弾。

★ぼくたちは、かけがえのない地球に「同乗」している、仲間です。

 現在、人間が行っている自然破壊は、地球の再生キャパをはるかに越えてしまっているらしい。
 百年前なら、多少海が汚れても、自然が長い時間をかけて再生し、元の姿に戻すことができた。
 ところが現在は、再生が間に合わないくらいに破壊されている。
 仮に地球の再生能力が10とすると、破壊が20で、マイナス10という感じ。
 というわけで、そろそろ<成長><発展>という神話を捨てたらどうか?
 <公益資本主義>という価値観があるらしいが、成長・発展よりも<自然環境を重視する>という価値観に展開すべきではないか。
 まあ僕は日本という成熟社会にいるから、こんなことが言えて、発展途上国の人には受け入れられないことかもしれませんが、そんな気がします。

★人の命なんて、心配してもしなくても、終わる時には無情に終わるもの。

 このことは3・11の震災で実感した。
 明日、大地震が起きれば、死んでしまうかもしれない命。
 だったら10年後、20年後を憂えて生きるよりも今をしっかり生きたいと思います。

★人間の「善」が、常に「悪」よりも先んじてほしいものです。

 手塚治虫先生らしい言葉。
 以前『ペイ・フォワード』という映画を見たが、そこで描かれていたことは、人が「善」をひとつ行なったら、他の人も「自分も善をやろう」と思い、全世界に「善」がネズミ講のように増えていくという内容だった。
 これは逆も真なり。
 ひとりが「悪」を行えば、「俺も」と思う人や「復讐を」と思う人が出てきたりして、「悪」がどんどん増えていく。
 <怒りや憎しみ>の連鎖よりは、<愛情や喜び>の連鎖の方が、ずっといいと思います。

★一攫千金は偽りの成功。真の人生の勝負は、じっくり腰を落ち着かせてかかるべきだ。

 そうですね。
 小さな努力の積み重ねが積もり積もって、大きな実力に繋がるんでしょうね。
 若い時は、「自分がちょっとがんばれば、道はどんどん開ける」と自惚れていましたが、そんなことは幻想。
 天才イチローだって、子供の頃、毎日バッティングセンターに通っていた。
 大きな変化を望むなら、小さなことを積み重ねる。
 小さなことを積み重ねないで、大きなことを望み、結果、失敗・挫折して、「自分はダメだ」と思ってしまう。
 この悪循環は断ち切りたい。

★人のあとをついていったら、安全ということはありません。

 これは手塚先生の戦争体験から出た言葉?
 みんなが同じ方向を向いて、他人の価値観を信じ自分を失ってしまったら、軍国主義・ファシズムの時代に。
 会社でも「○○部長についていけば大丈夫」みたいなことはつまらない。
 何事においても<自分>をしっかり持ちたいものです。

 その他には、こんな言葉も。

★人生は一人じゃない。二人三脚で走らねばならんこともある。
★インプットがないのに、アウトプットは出来ません。
★合理化はゆとりや遊びの空間を消して、むしろ人を遠ざけることになります。
★井の中の蛙を決め込んでいるのは、敗北だと思う。
★今は失われてしまったそれらは、しかし、決して取り戻せないわけではないのです。

 最後はこれ。

★いろんな街の路地裏には、さまざまな人生の味気がしみこんでいる。

 こういうふうに物事を見られるような感性を身につけたいですね。


手塚治虫名言集①はこちら


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手塚治虫名言集①~自分を信じるということ

2012年01月03日 | 名セリフ・名言集
 gooランキングで紹介していた手塚治虫先生の名言集。
 手塚先生って、どこかきれいごと過ぎてあまり好きではなかったのだが、その言葉にはやはり重みがある。

★100人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ。

 この言葉はおそらく生きていく上で、一番大切なことではないだろうか。
 人生の不幸は<疑う>ことから始まる。
 疑うことで、友達や恋人がいなくなり、やがて周囲の人間すべてがいなくなる。
 それが社会は自分を受け入れてくれないという思いに発展し、憎悪に変わる。
 しかし、こんな反論もあるだろう。
 人を信じるばかりで疑わなかったらダマされる、利用されるだけ。
 それでも多分、信じた方がいい。
 「あいつはあんなやつを信じてダマされてバカだな」と笑われても信じる。
 敢えて<おバカさん>になる覚悟。

 この言葉の後半はもっと深い。
 <その百倍も自らを信じよ>
 他人を信じることより百倍も自分を信じよと手塚先生は言う。
 確かに。
 他人を信じられなくなっても人はまだ生きていけるが、自分を信じられなくなったらおしまい。
 「自分なんて」「自分はダメだ」と自分を疑い始めたら、主体的に生きられなくなるような気がする。
 生きていても全然楽しくない。他人に自分の人生を預けるようになる。
 まあ、そのレベルならまだいいが、それが自己憎悪にまで発展すると自殺を考えることになる。
 まずは根拠がなくても自分を信じよう。
 『スラムダンク』の桜木花道だって、「俺は天才だ」と自分に言い続けている。
 そう言い続けてきたことで、それが厳しい練習に負けないエネルギーになり、花道はバスケットプレイヤーとして開花した。
 根拠はなくても信じることで、実力は後からついてくる。
 「自分はダメだ」と疑って捨ててしまったら何者にもなれない。

 このことは次のこんな言葉にも表れている。

★最後まで努力をするってのが、本当の生き甲斐ではないでしょうか。

 <最後まで努力する>
 結果が出ないと、人は「自分はダメだ」と思い、努力することをやめてしまう。
 でも、結果が出なくても努力し続けられる人は、すごく<自分を信じている人>。
 「あいつ、下手くそで絶対にレギュラーになれないのに練習し続けてバカだよな」と他人から笑われる<おバカさん>かもしれないが、きっとその人は笑っている人よりも<生き甲斐>を感じている。
 999回たたいても壊れない厚い壁が、もしかしたらあと1回たたいたら壊れるかもしれませんしね。

 自分をとことん信じて努力する人は、結果が出ない場合、他人から<おバカさん>と言われる。
 一方、結果を出せた場合には、<すごい><天才>と言われる。
 なので<バカ>と<天才>は紙一重。
 そして、A猪木さんも言っている。「バカになれ!」
 猪木さんが言っている「バカになれ」って、アホになれってことじゃなくて、<愚直に自分を信じて結果が出なくても努力しろ>ってことだと思う。

 話がだいぶ逸れてしまったが、手塚先生の言葉には、こんな言葉も。

★仮病は、この世でいちばん重い病気だよ。

 ここで言う<仮病>とは、「自分はダメだ」「才能がないからダメだ」と囚われて何もしない人のことを言うのだろう。


★物語は、ここから始まるのだ。

 これはおそらく挫折や失敗をした人に向けて贈られた言葉。

 以上、手塚治虫先生の言葉をもとに自分の思うことを偉そうに書いてきましたが、これは他ならぬ私自身に向けた言葉。
 これらを自戒にして、今年もがんばっていこうと思います。


江頭2:50名言集①はこちら
江頭2:50名言集②はこちら
スラムダンク名セリフ①はこちら
スラムダンク名セリフ②はこちら
手塚治虫名言集②はこちら




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江頭2:50名言集PART2~俺の夢は、のたれ死にだ!

2011年12月16日 | 名セリフ・名言集
 江頭2:50名言集、前回は芸人論だったが、今回は人生論。
 以下の言葉は、どれも鋭い。力を与えてくれる。

★幸福は自己満足。不幸は被害妄想。
 クールな物の見方ですね。幸福も不幸も一刀両断。
 でも真実。
 現在、自分を不幸だと思っていたら、自分は<被害妄想>に囚われているんだと思えれば楽になる。
 幸福になるためには、美味しいものを食べたり、ちょっとぜいたくをしたりして<自己満足>すればいい。
 こんな幸福論もある。

★笑えてるやつには、笑えるという幸せを、幸福を知って欲しい。
 これは現実の肯定。
 たとえばお笑い番組を見て笑えれば、その瞬間は幸せなのだ。楽しいのだ。
 それをじっくり味わい、噛みしめて生きていくことが大切なのではないか。
 
★どんなに美しい夢であっても、叶えられぬ者にとっては悪夢だ。
 これもクールな言葉ですね。
 歌やドラマは<夢を持とう>と語るけれど、叶えられない場合のつらさ、悪夢は語らない。
 こういう夢の持つ別の面を認識することで、人は強く生きることが出来る。
 こんな言葉もある。

★謙虚と臆病を間違えるな!日本人!!

 なるほど!
 こんな言葉も真実。

★人は生きる上で笑われる者になるか、笑う者になるか…選ばなきゃならないんだよ。
 個人的には<笑われる者>になりたいかな。<笑う者>って上から目線で偉そうだし。
 笑いに関しては、こんな言葉もある。

★ただ笑わせたい。 だって気持ちいいですもん。
 江頭さんは<笑われる者>になる道を選んだが、<笑わせる者>でもある。
 偉そうに上から人を笑おうとする者を、自分の力で笑わせることが出来た時、<笑われる者>は<笑う者>より上に行くことが出来る。
 これは<笑われる者>の密かなプライドでもある。

 江頭さんには、こんな叱咤激励の言葉もある。

★やろうと思ったら今すぐやれ!人生に保険なんてないんだよ!
★人生は何度だってリセットできんだよ。 俺を見ろ。笑え。 笑って泣け。
★あのね、目が前についてるのは前に進むためなんだよ。
★諦めた瞬間に老いは始まってるから。
★オレはお金ないからさ。体で払ってきただけなんだよ
 江頭さんは行動して人生を豊かに生きろと言う。
 ハングリーになれと言う。
 江頭さんのハングリーさは半端じゃない。何しろ……
★今日はね、オレ、神になるから!伝説じゃないよ、今日は。 神話に残す!
★これじゃ終わらねえじゃねえか!!俺が終わらせてやる!! 伝説作ってやるよ!!
 と語って<神><伝説>になろうとしているのだから。

 でも、これらの言葉を、熱く語り、自分の体を使って表現する江頭さんは<神>になるかもしれませんね。
 江頭信者がたくさん出てきて、神に祭り上げられる日が来るかもしれない。
 ご本人は嫌がるでしょうが。

 そして、これらの言葉を語る江頭さんの根底にあるのは、次の言葉だと思う。

★俺の夢は、のたれ死にだ!!

 この覚悟があれば人間、何でも出来る。
 というわけで、今後も江頭2:50さんの行動と言葉には目が離せない。

 江頭2:50名言集PART1はこちら。


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江頭2:50名言集~1クールのレギュラーよりも1回の伝説!

2011年12月14日 | 名セリフ・名言集
 gooランキングで江頭2:50さんの名言集をやっていた。
 <笑いのためなら死ねる数少ないサムライ芸人>と言われる江頭さん。
 その言葉はどんな偉人の言葉より現代のわれわれの胸を打つ。元気にする。

 まずは芸人論。

★1クールのレギュラーよりも、1回の伝説。
 確かに特に何の江頭さんがテレビに出れば皆が注目する。何をしでかしてくれるんだろうと思う。
 そして記憶に残る。最近では「メチャイケ!」で重盛さと美さんの太ももにしゃぶりついたこと!
 レギュラーで毎回出ているが、存在感を出せない芸人さんよりはずっといい。
 テレビ画面の外の安全な場所にいるわれわれ視聴者は、ある意味残酷だが、「よくやるよ!」「すごい!」というのを求めている。
 珍獣ハンター・イモトさんも「よくやるよ」という感じだが、江頭さんのような<いかがわしさ>はない。
 そして、われわれは健全なものを求めると共に、一方で<いかがわしいもの><非道徳なもの>、公に出来ない<お座敷芸>のようなものを求めている。
 そこで、こんな江頭さんの言葉。

★芸人にとっちゃ無秩序が秩序さ!
★まずい事をやるために、俺は呼ばれたのさ。

 このふたつの言葉が江頭さんの芸風を表す言葉である。そして現代のテレビでこれをやれている芸人さんはほとんどいない。
 <いかがわしさ>については、こんな言葉もある。

★浄化?これ以上、天使に近づけと言うのかい?

 どういう文脈で言われた言葉かはわからないが、現代社会は汚いもの、有害なものを排除して<無菌状態>になりすぎている。
 たとえば有害図書排除。
 こういうものがあって、人は自分の心の闇と折り合いをつけ、何とかバランスを保って社会生活を送っているのに、これらがなくなったらどうするのか?
 心の闇は鬱積して、別な形で爆発する。
 天使ばかりだと、人は息苦しくてやっていられない。
 江頭さんのこの言葉は、ある意味<哲学>である。
 それはこんな言葉にも通じる。

★きたねえ豚も炙りゃいい香りするだろ?

 こんな言葉もある。

★99人があきれても、1人が笑うなら俺達の勝ちじゃねぇか。
 強いですね。
 普通だったら、99人にあきられてしまったら落ち込んでしまう。辞めようとおもってしまう。
 これは、もしかしたら江頭さんのやせ我慢かもしれないが、われわれもこれくらい開き直ることが出来たら、結構強く生きていられる。
 しかし、江頭さんは甘えは許さない。叱咤激励をする。
 たとえば、こんな感じで。

★おい!おい!おまえはいつだって全力だったと言えるのか?俺は言える!!
★本気でやらないと、本気で笑えないんだよ。

 江頭さんは常に真剣勝負なのだ。
 だから、その言葉は実に力強い。

 江頭2:50名言集PART2はこちら。


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「ゲゲゲの女房」名セリフ その2

2010年10月01日 | 名セリフ・名言集
 「ゲゲゲの女房」名セリフ その2

★まずはエンタテインメント論。

 「真実を見せられて誰が喜ぶんだ?」
 「抵抗が大きければ大きいほど当たれば大きい」
 「同じことをやっていても現状は打破できない」
 「数が少なくても熱烈なファンがいればブレイクする」

 大手出版社・豊川(眞島秀和)の言葉。
 豊川はサラリーマン編集者ではなく、心に引っかかるものを大事にする編集者だった。

 貸本出版社の社長・冨田(うじきつよし)のエピソードも見事なエンタテインメント論。
 冨田にとって金儲けの道具でしかないと思っていた漫画。
 だが、彼は後に戦後の闇市で買った漫画に救われたことを語る。
 冨田は飢えていて漫画本など買っている余裕はないのに思わず買ってしまい、貪り読んだ。そして物語が心にしみ通って明るい気持ちになったと言う。
 まさに人はパンのみに生きるものにあらずだ。

★脇キャラの名セリフもいっぱいだった。
 茂の父・修平(風間杜夫)の最期の言葉。

 「何だ、もう終わりか。面白かったなぁ」

 修平の人生はロマンを求め、まさに<人生は活動写真のように>の人だった。
 そんな修平がたどりついた人生の結論は「人生は屁のごとし」。
 実にユニークだ。

 茂の母・絹代(竹下景子)は強かった。

 「千万人と言えども我、行かん」

 千万人の人間が同じ方向を向いていても間違っていると思えば、その方向に行かない。あくまで自分を貫く。
 国民のほとんどが同じ方向を向いていた戦争中でも、自分を貫く強さ。
 皆が全員「正しい」と言ってることでも間違っていることは間違っていると言える強さ。
 見習いたい。
 それでもまわりが自分と同じようになることを強要してきたらこう返す。

 「名字帯刀御免の家柄ですけん!」

 また、この作品には先程の豊川を始めたくさんの漫画バカが登場した。
 その筆頭は深沢(村上弘明)。

 「大きくしてどうするんだ? 私はゼタを自由に漫画が描ける場所にしておきたい」

 深沢は自分の雑誌「ゼタ」が商業主義に取り込まれることを嫌った。自分の理想の雑誌にこだわった。
 その結果、郁子(桜田聖子)を失う結果になったが、それを仕方ないと考える。
 アシスタント倉田(窪田正孝)も布美枝の妹との恋愛を捨てて漫画にこだわった。

 戌井(梶原善)も漫画バカだった。
 いい漫画のためだけに情熱を傾ける。その結果いつも貧乏。
 だから茂が成功して水木プロを立ち上げたパーティでもこんなせりふ。

 「バナナなんか持ってきて気が利かないですね」

 でも茂はバナナを有り難く受け取る。
 バナナは戌井と歩んだ貧乏時代を象徴するアイテムだったからだ。
 バナナがふたりを繋ぐもの。
 また、そんな漫画バカの戌井を「しょうがないわね」と言いながら支える戌井の奥さんの存在も味があった。

 一方漫画を諦めて捨てていった者もいた。はるこ(南明奈)だ。
 しかし小学校の教師になった彼女は言う。

 「漫画家魂は残る」

 漫画で表現することと教壇で表現すること。これらははるこにとって同じことなのだ。

★その他のせりふでは美智子(松坂慶子)と太一。
 自分の子供を亡くした美智子は、太一を自分の子供のように思っている。
 だから太一のために夕飯を作っている時のこのせりふ。

 「肉団子とハンバーグとどっちがいい?」
 だが「鬼太郎」を読みふける太一は「どっちでもいい」と無関心。
 すると美智子。
 「もう、張り合いがないわね」

 人には<愛情を注がせてくれる他者><迷惑をかけ心配させてくれる他者><張り合いを持たせてくれる他者>が必要なのだ。

 たくましいキャラクターという点ではやはり浦木(杉浦太陽)。
 口八丁手八丁で世の中を渡り歩いていくたくましさ。
 絹代や源兵衛のような強い者にはへりくだり逃げるしたたかさ。
 都合の悪い人ことはしっかり忘れる調子良さ。(冨田書房の冨田をダマしたのに冨田に会っても「誰だったっけ」と思い出せない)
 「浦木さんってC調なんですね」とはるこは言ったが、まさにそのとおり。
 「龍馬伝」で言えば、岩崎弥太郎を思わせる。
 そんな浦木も最後のパーティのシーンでは茂にこう言われてた。

 「漫画と同じでお前のようなやつがいないと世の中つまらん」

 確かに直接関わると面倒そうですが、浦木のような人を見ている分には楽しそう。
 それにしてもアシスタント菅井の場合もそうだったが、茂の人物評価というのは大きく面白い。

★最後の名セリフはこれ。

 「妖怪が住みにくい世界は人間も住みにくい世界」

 次女・喜子が言ったせりふ。
 <貧乏>なのは<貧乏神>のせい。
 <忙しい>のは<妖怪いそがし>のせい。
 そう思えると、現実の見方が広がって豊かになる。
 <貧乏>なのは、政治が悪いから、努力が足りないから、デフレだからでは味気ない。
 これは物事の見方でも同じ。
 <南国のお面に精霊の魂が宿っていると思えれば宝物になるし、思えなければ単なるガラクタになる>
 同じお面なら精霊が宿っていると思って宝物にした方が楽しい。

「ゲゲゲの女房」名せりふ その1はこちら
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