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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

映画 謎解きはディナーのあとで~影山はサバ検(サバイバル検定)の持ち主だった!

2014年10月03日 | 邦画
 北川景子さんは、いじられて輝く女優さんなんですよね。
 いじられて怒ったり、困ったりする姿が可愛い。
 テレビドラマ『ヒーロー』でも、元ヤンだってことがバレて、久利生(木村拓哉)にいじられるようになってから、キャラが立ってきた。

 だから、今作の宝生麗子は当たり役。
 というより、宝生麗子を演じたから北川さんの良さが世間に認知された。

 今回は
「クビよ! クビ、クビ、クビ!」の後に
「お願いだから私にもわかるように真相を教えてちょうだい」←そそられる!

 役者さんがどんな役を演じるかは大切ですよね。

 さて、影山(櫻井翔)。
 彼は、すごく使える男。
 お姫様を救うナイト。
★誘拐された麗子の身代金を稼ぐためにポーカー勝負←かっこいい!
★サバ検(サバイバル検定←こんなものが実在するのか)合格者で、無人島でも5年間は生きのびることができる←おおっ!
★無人島でもディナーをつくれる!
★抜群の推理力!
 そして、適度な人間関係のスパイスとしての毒舌!
 今回は
「お嬢様の頭の中は難破船でございますか?」

★麗子に教訓を与えることも忘れない。
 今回は
「人はとかく過去や生い立ちにとらわれるものでございます。
 しかしながら、私たちが生きられるのは今しかない。
 今、自分が輝ける場所で精一杯生きる。
 それが人間にとって一番幸せな人生なのだということをお忘れなきように」

 そう言えば、今回、『タイタニック』の真似をして、影山が船の舳先に立ってしまうという<ボケ>もありましたね。
 影山はいっしょにいて本当に飽きない。

 麗子と影山の珍道中は、風祭警部(椎名桔平)も巻き込んで、今後も続きそうです。

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あなたへ~人生は旅。旅の途中で誰かに出会い、「さようなら」と言って去っていく

2014年09月30日 | 邦画
 人は誰もが何かを背負って生きている。
 杉野輝夫(ビートたけし)、田宮裕司(草剛)、南原慎一(佐藤浩市)、濱崎奈緒子(綾瀬はるか)……

 そんな人たちが、偶然出会い、わずかな時間、心を通わせ合う。
 飲んで食べて、話をして、しんみりして、助け合って、去っていく。
 これが生きるということなのだろう。

 それは倉島英二(高倉健)の妻・洋子(田中裕子)も同じだ。
 洋子も、わずかな時間、倉島と関わり合って、去っていった。

 「さようなら」は<これからはあなたの時間を生きなさい>というメッセージ。
 では「さようなら」を言われた時はどうするか?
 倉島が写真館の前でしたように「ありがとう」と言って感謝する。
 そして、またひとりで歩き始める。

 人生は旅。
 最期の日までのひとり旅。
 旅の途中で同行者に出会い、「さようなら」「ありがとう」と言ってふたたび自分の旅に戻っていく。

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のぼうの城~長親と三成の人望

2014年01月08日 | 邦画
 人望の物語だ。
 成田長親(野村萬斎)には人望がある。
「あいつは頼りないから俺が何とかしてやらなければ」と部下に思わせる人望。
 一方、石田三成(上地雄輔)。
 三成は自分が一番優れていると思っている。
 唯一、尊敬しているのは豊臣秀吉だが、その他の人間は見下しているし、友である大谷吉継(山田孝之)らの意見も聞こうとしない。
 部下の気持ちも分からない。
 三成は主君・秀吉から水攻めという戦術は学んだが、人たらしの術は学べなかった。
 これが秀才で優れた官僚である三成の、人としての限界であった。

 のぼう様、長親には明るさもある。
 彼の演じた田楽では、敵も味方も大笑いする。
 一瞬で戦場の空気を変えてしまう。
 一方、三成。
 現場にあるのは不信と反目、ぴりぴりした空気。
 こういう組織は劣勢にまわると弱い。

 中盤から後半、長親は大きく変わる。
 のぼう様から領主になる。
 わざと撃たれて味方の士気をあげようとする捨て身の行動。
 開城時の理不尽な要求には、体を張って抵抗する。
 長親を強くしたのは、いっしょに戦った領民や家臣への思いゆえだろう。
 領民や家臣の生活を守るために彼は突っぱる。

 結果として成田家は負けた。
 圧倒的な力の前には仕方がない。
 しかし、人として、心として勝ったのは……。

 のぼうの城・忍城は現在は三成の造った堤しか残っていないという。
 三成のプライドを賭けた情熱も長親の奮戦も今は昔。
 諸行無常。
 しかし、物は壊れるが、人の心はこうした物語として語り継がれる。
 人は死しても<心>は残る。


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相棒シリーズ X DAY~この作品を「特定秘密保護法」と絡めて考えてみた。

2013年12月23日 | 邦画
 まるで今の現実を見ているような作品だった。
 情報を隠蔽しようとする官僚。
 それを内部告発しようとする人間。
 真実に迫ろうとしている刑事たちにかかる圧力。
 情報漏洩をした人間を探し出す法律を作り出そうとする官僚たち。

 これって、まさに「特定秘密保護法」ですよね。

 この作品では、X DAYを隠そうとしたが、官僚たちは重要な情報を隠す。
 内部告発をした中山雄吾(戸次重幸)は殺されたが、「特定秘密保護法」のもとでは逮捕される。
 真実に迫ろうとした伊丹(川原和久)たちは、ジャーナリストや市民団体とも置き換えられる。

 この作品で官僚たちが作ろうとした法律は「通信傍受改正法」。
 表向きは<サイバーテロから守るための法律>と言っているが、裏では<ネットによる内部告発者を見つけ出したり、誰がネットで何を検索したかを調べ出すことを可能にする法律>。
 現実の「特定秘密保護法」も「外国からより深い情報をもらうための法律」と言っているが、実際はどうなんだろう?

 作品中、官僚たちは国民についてこんなことを言っている。
「国民は複雑な真実より、わかりやすいウソが大好き」
「国民は絶望の真実より、希望のウソに飛びつく」
「国民は未来を見通す想像力ない人間ばかり」

 完全にバカにされてますよね。
 しかし、当たってもいる。
 安倍首相の原発の「完全にコントロールされている」発言だって完全なウソ。
 汚染水は漏れ、放射能は今も日本全国に拡散している。
 しかし、政府はこれを隠し、国民も薄々コントロールなどされていないと思いながら<希望のウソ><わかりやすいウソ>を信じようとしている。

 官僚たちはこんなことも言っている。
「国民は何も行動を起こさないで今日と同じ生活が送れると信じている。
 そうでない現実を何度も見てきたのに。
 だとしたら勘違いさせておきましょう」
「万が一、そうでなかった場合、お得意の<想定外>だったと言えばいいじゃないですか」

 <想定外>という言葉は便利だ。
 どんないい加減も不手際も<想定外>という言葉で許される。
 市民団体がどんなに「ここは活断層で原発を動かすのは危ない」と指摘しても、経営優先の電力会社とそれに癒着した政府は原発を動かし、事故が起これば<想定外>という言葉で逃げるんだろうな。

 ということで最後にふたつの言葉を。

 内部告発をして殺された中山はこう言った。
「一部の人間たちだけが握っているデータ。
 これを広く知らしめてみんなで考えなくてはならない」

 岩月 彬(田中圭)はラスト伊丹にこう言った。
「むずかしいことから逃げてると、X DAYがやって来ますよ」


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ALWAYS 三丁目の夕日'64~ひとつの時代の終わり。そしてスカイツリーが出来た現在……。

2013年02月15日 | 邦画
 今回は以前書いた記事の再録です。

 淳之介(須賀健太)は、茶川先生(吉岡秀隆)の所から旅立っていった。
 六子(堀北真希)も、鈴木オートを出て、嫁いでいった。

 淳之介も六子も、茶川先生や鈴木社長(堤真一)の実の子ではない。
 それでも茶川先生たちは、血の繋がっていない<他所の子>を受け入れ、育てた。
 他所の子でありながら、実の子に匹敵するくらいの愛情を注ぎ、深い絆を結んだ。
 社長夫婦は、一人息子の一平(小清水一揮)に指摘されるまで、六子のことを<実の娘>と思い込み、結婚の了承するか否かを迷っていた。青森には六子の本当の両親がいるのに(笑)。

 おそらく東京タワーが出来たばかりの『三丁目の夕日』第1作、第2作の時代は、そういう時代だったのだろう。
 テレビだって、近所中が料理や飲み物を持ち寄って、いっしょに力道山を応援していた。
 ところが、今回の第3作の64年は、少し様子が違う。
 茶川先生の所にもテレビが来て(←白黒ですが)、オリンピックを自分の家でみようとする。
「いっしょに見て応援した方が楽しい」という妻・ヒロミ(小雪)の説得によって、茶川は鈴木オートでオリンピックの女子バレーを見る。

 少しずつ変わっていく世の中。
 ご近所が次第に遠くなっていく。
 今回六子の恋愛相談に乗り、わざわざ相手のことを病院まで調べにいくような、たばこ屋のおばさん(もたいまさこ)みたいな人もいなくなった。
『三丁目の夕日』の世界も変わらざるを得ない。
 そんな変化の象徴が、今作の淳之介と六子の旅立ちだ。

 あの時代が全面的に良かったとは言わない。
 プライバシーがないことや、他人にいろいろ干渉されることがイヤだと考えた人、家族水入らずでオリンピックを楽しみたいと思った人もいただろう。
 しかし、現在のわれわれはこの作品を見て<失われてしまったもの>を痛烈に感じる。
 今は一家に一台ではなく、一部屋に一台テレビがあって、家族すらもバラバラだ。
 都会にいると隣にどんな人が住んでいるかは知らないし、どんなことに悩んでいるかなんてことは、まったくわからない。

 震災があって、東京スカイツリーが出来た現在、われわれはもう一度自分の生活を見直す時期に来ているのかもしれませんね。


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聯合艦隊司令長官 山本五十六~「まあ、いくさはやってみないとわかりませんよ」

2013年01月09日 | 邦画
 見事な反戦映画である。
 その象徴が、軍令部の永野修身(伊武雅刀)の言葉。
「まあ、いくさはやってみないとわかりませんよ」
 何と無責任でいい加減な言葉だろう。
 戦争をすれば、たくさんの人が死ぬのに。
 こんな安易な判断で戦争が行われてはたまったものではない。

 これに対峙するのは、山本五十六(役所広司)。
「目も耳も心も、世界的な視野で物事を見なさい」と語る山本はアメリカと戦っても、物量などで日本が負けることを理解している。
 仮に戦争をするのなら、真珠湾攻撃でアメリカの太平洋艦隊に壊滅的な打撃を与え、即時講和に持ち込むのが現実的な策だと考えている。
 しかし、真珠湾の成功に、政治家も軍部も国民も酔い、戦争を続行してしまう。

 日本人というのはどうもムードに流されやすいようだ。
 アメリカと戦争することを決定した会議でも、「まあ、(会議に参加者の)大多数が賛成なのだから」と責任者不在の、曖昧なまま決断してしまう。
 ドイツが快進撃を続けると、「バスに乗り遅れるな」と言って三国同盟を結んでしまう。
「蒙古、日清、日露と日本は外国との戦争で勝ってきている」ということを根拠に、同じようにアメリカとの戦争にも勝てると信じている。
 秀吉が負けたことはすっかり忘れてしまって。
 こんなせりふもあった。
「戦争は海の向こうで行われるものだと国民は思っている」
 確かに海の向こうで行われれば痛みは伴わないし、戦争映画を見ているようで楽しいかもしれない。
 だが実際は、数年して自分の頭の上から爆弾が降ってくるという現実がやってきた。
 居酒屋のおかみも戦争を望む客にこんなことを言っていた。
「国は勝っても人は死ぬのよ」
 そう、安全な所から勝利に一喜一憂している人たちは、ちょうどテレビゲームをしている感覚と同じだろう。
 そこには人が殺し殺されているという実感がない。

 ムードに流されやすい日本人。
 昨年の衆議院選挙、秋葉原で行われた自民党の街頭演説、日の丸を振って<安倍コール>をする若者たちの映像を見て、気持ち悪くなった。
 これじゃあ、戦前と同じだ。
 強いリーダーに現状を打開して、引っ張っていってもらいたいという気持ちはわからないわけではないけれど、それは結局<奴隷>になる道ですよ。
 周囲と一体になりたいという思いも理解出来るけど、戦争はサッカーのワールドカップで熱狂して騒ぐのとは違うんですよ。

 自分が戦場に行き、殺したり殺されたくなければ、立ち止まってよく考えた方がいい。


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麒麟の翼 劇場版・新参者~ここから夢に羽ばたいていく、はずだった

2013年01月08日 | 邦画
 この作品は<社会派>である。
 事件の発端は労災隠し。
 事故が起こっても、労災が認められない。
 労災を主張すると、クビを切られる。
 企業はいくらでもかわりがいるから、人ひとりを切っても少しも痛くない。
 <派遣社員労働>の実態である。

 八島冬樹(三浦貴大)はクビになった派遣の工場労働者で、未来が見えない。
 定職がないため、恋人・香織(新垣結衣)とも言い争いをしてしまう。
 靴下は穴の開いた部分を繕ったもの。
 これでは結婚もできない。
 当たり前の生活すらできない。
 この若者の現状。

 殺された青柳武明(中井貴一)の家族はバラバラだ。
 青柳は息子の悠人(松坂桃李)と向き合えずに悩んでいる。
 何に悩んでいるのか、悠人に直接聞けばいいのに、悠人のパソコンをのぞき見たり、悠人の友だちから聞き出そうとしたりしている。

 そして、いじめと隠蔽。
 悠人は、トレーニング・特訓という名の<制裁><いじめ>を行っていた。
 教師はそれを隠蔽した。

 <派遣労働><貧困><家族の崩壊><いじめ><隠蔽>
 この作品には、現在の社会問題が凝縮されている。
 明確な根拠もないのに、青柳一家を糾弾した<マスコミ>も社会問題のひとつかもしれない。
 今回の事件は、こうした社会問題がさまざまに絡み合って、起こるべくして起きたものであるとも言える。
 同じ社会派推理でも、松本清張の時代なら犯罪の動機はひとつだった。
 ところが、この作品や湊かなえの『告白』などは、さまざまな人の思いが絡み合って犯罪が起きている。
 それだけ現代社会が複雑化しているということか。

 作品のテーマの象徴である<麒麟の翼>。
 つまり<未来にはばたいていく場所>。

 

 麒麟の翼がある日本橋の上に高速道路があるように、現在、人々は未来が見えずに苦しんでいる。

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太陽を盗んだ男~目的を失った青年の漂流

2012年10月02日 | 邦画
 原子爆弾を作ってしまった男・城戸誠(沢田研二)。
 職業は中学の物理の教師。
 この城戸の行動が面白い。
 何しろ自分が何をしたらいいかわからないのだ。
 普通、原爆という圧倒的な力を持ったら、国家を脅迫して金を求めるとか、獄に繋がれている仲間を釈放しろとか、何らかの目的を持った要求をするはず。
 しかし、城戸に目的はない。要求は行き当たりばったり。
 たとえば最初の要求は<9時で終了する野球中継を最後まで放送しろ>。
 何というか日常的な要求だ。
 二度目の要求はDJ・沢井零子(池上季実子)の意見を取り入れて<ローリングストーンズの日本公演を行うこと>。
 ここに自分の意思はない。
 三度目の要求でやっと<5億円をよこせ>という実利的なものになるが、これも城戸が借金取りの取り立てにあって、たまたまお金が必要になったから。

 このように城戸の行動は無軌道でハチャメチャだ。
 そこにあるのは、目的を失って漂流している孤独な若者の姿だ。
 彼にはイデオロギーも理想も夢もない。金や地位や女といった現世利益も求めない。
 ただ目の前に起きることに流されて生きているだけ。
 唯一、彼が求めていることと言えば、生きている実感か?
 だから城戸は刑事・山下満州男(菅原文太)との対決を求める。
 山下と追いつ追われつの攻防をしている時だけ、目を輝かせる。刺激を感じる。
 城戸は完全な虚無だ。
 そんな彼だから、ラストの行動もうなずける。
 ネタバレになるので書きませんが、彼がラストに行うのは究極の虚無の行動。

 しかし、それにしても城戸の虚無はどこか心地よい。行き当たりばったりには自由な感じがある。
 お金やイデオロギーの目的の行動は、すでにお金やイデオロギーに縛られているということ。
 行動に<意味>を求めた時点で、人は自由でなくなる。


※追記
 この作品のベースにあるのは、ゴダールの『勝手にしやがれ』だろう。
 そう言えば、沢田研二さんの歌にも同名のものがあった。
 それから水谷豊さんや西田敏行さんがチョイ役で出ているが、彼らもあの頃は若かった!


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テルマエ・ロマエ~アイデアの勝利!

2012年09月26日 | 邦画
 大爆笑の作品でした!
 作品ってアイデアなんですよね。
 現代日本にタイムスリップしたローマ人が、現代の風呂を見て驚き、再び古代ローマに戻って、現代で見たことを活かして新しい風呂を作る。
 未来の技術を過去に持ち帰るというのは、タイムスリップものではよくあることですが、<風呂>という所が斬新!
 まさにアイデアの勝利です!

 一方、アイデアというのは、これでもかこれでもか、と次々と投入されなければ、あっという間に飽きられてしまう。
 この点、『テルマエ・ロマエ』は見事!
 浴場設計技師ルシウス(阿部寛)が現代で見た風呂のアイデアが以下のように次々と古代ローマで実現していく。

・銭湯→ローマの大浴場、壁の風景画、コロリンの風呂桶、フルーツ牛乳付き
・個人風呂→ローマの個人風呂、シャンプーヘッドやウサギのシャンプー付き
・高級ジャグジー→皇帝のジャグジー風呂、アロマキャンドル、ウォシュレットのトイレ付き
・静岡ワニ園→ローマのナイル風呂、ワニ付き(笑)
・鉱泉→ローマの戦場での鉱泉

 そしてタイムスリップものでは、歴史との関わりは欠かせない要素。
 『テルマエ・ロマエ』でも、
・皇帝のジャグジー風呂、アロマキャンドル付きで、皇帝は癒され。日頃のストレスを忘れて厳しい政務に没頭できる。
・戦場での鉱泉で、傷ついた兵士の傷が癒え、異民族との戦いに勝利することが出来た。
 などと、史実とリンクしている。

 考えてみると、これって『仁 -JIN-』ですよね。
 『仁 -JIN-』の場合は、<現代の医学が江戸時代で活用され、歴史を変えていく>。
 『テルマエ・ロマエ』の場合は、<現代の風呂の技術が古代ローマで実現され、歴史を変えていく>。
 違いは、主人公が<現代人>か<古代人>か、素材が<医学>か<風呂>かの違いだけ。

 これは斬新な作品は、物まね・イミテーションから始まるといういい例。
 最後に漫画家志望の女の子の真実役の上戸彩さん。
 彼女はかわいい女優さんとして人気があるが、古代ローマ人から見ると“平たい顔族”の女なんですね!


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川の底からこんにちは~木村水産・社歌 ♪来るなら来てみろ大不況 その時ゃ政府を倒すまで♪

2012年09月20日 | 邦画
 満島ひかりさん主演の『川の底からこんにちは』で、こんな歌がある。
 しじみの食品会社・木村水産の社歌だ。
 父親の代わりに社長になった主人公・佐和子(満島ひかりさん)は、従業員を鼓舞するためにこの社歌を作る。

 YouTube『木村水産・社歌』はこちら。

 いい感じの開き直りの曲ですね。
 金持ちや既得権者のための政治を行う、庶民を顧みない政府は倒せばいいのだ!
 所詮みんな<中の下>なのだ。
 このくらい開き直れれば、毎日を少しは楽しく暮らせる。

 この歌には現代社会の縮図がある。
 すなわち
 <中の下の庶民>VS<金持ち>。
 格差社会が広がり、一億総中流という時代は終わった。
 現在は<中の下>が主流。
 このことは非正規労働などを強いられている若者などは強く感じていることだろう。





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