弟を見舞う

四つ違いの弟がいます。
二年ほど前から「認知症かなぁ」「足腰が弱ってきた」などと言っていたのですが
昨年12月、難病であることが分かりました。
専門病院で検査・リハビリ入院を経て、二月末から介護付き療養施設に入所しています。

友人の脳神経内科医によれば
「残念ながら最も予後の悪い疾患であり、一般には確定診断後１年で自力歩行不能、
その後嚥下障害が加わり、胃ろう等を作成しても生命予後は３〜５年です。」
とのこと。

新型コロナ制限の緩和に伴い、今日ようやくお見舞いに行くことができました。
発症後の弟に会うのは初めてです。
昼に姉二人と待ち合わせて､ランチ。
それから電車を乗り継いで施設に行き15分ちょっと面会しました。

会話は小さい声で短い（単語を3つ4つ）ですが意思疎通できて、頭もはっきりしています。
それと眩しいのが苦手とのことで、テレビも活字も見ず、個室でラジオを聞いているそうです。
車椅子で、食事は誤嚥防止の病人食。飲料をごくごくと飲むことも出来ません。
でも食事は美味しいと言っていました。
長男が航空中央音楽隊に入隊したことは年賀状に書いているのですが､知りませんでした。
なので制服着た写真を見せて、おかげさまで就職して社会人になったと説明したら
「気になってた・・・よかった」と言ってくれました。

「納得いかない・・・」
弟が呟くように言いました。
「メール　もう打てない」とも。
気持ちが痛いほど分かり泣きそうになるのを、ぐっと堪えました。
私が泣いてどうするんだ！

15:15頃に退出して駅に向かいました。
三人とも何だかしょんぼりしてしまったので、乗換駅のカフェへ。


16:12　元気づけに、滅多に食べないパフェを注文しました。


コーヒーゼリーパフェ　770円　なかなかのボリュームでした。

これからも上京の際に立ち寄るなど、また会いに行こうと思います。