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自転車のこと、ロードレースのこと、庭のこと、日々の暮らしのことなど。    HN:Emmy(えむえむ)

諏訪湖のヒシ

2017年08月20日 | 暮らし、その他
一昨日の湖畔ウォーキングで。


湖面に広がる水草のヒシ。


そのヒシを刈り取っている船がいた。ヒシを刈るための専用船だ。

現場に近づいてみると


刈り取った部分が帯状になって、水面が見えていた。

湖の環境問題といえば、最初に水質が頭に浮かぶ。
流域からの生活排水等で栄養塩(窒素やりん)が過剰になる「富栄養化」。
植物プランクトンが異常増殖する赤潮・アオコなどを引き起こす。

ヒシも植物であるから、栄養塩が多ければ増える。

ではヒシが増えすぎると何が困るのかというと
水の流れが阻害されることと、水中への日光が遮られることである。
流れが弱まると水がよどんでしまうし
低層への酸素が供給されにくくなる。
水中に太陽光が届かないことで、魚の餌になる水中生物への影響が生じる。
さらに枯れて腐敗すると悪臭を放ったり湖底にヘドロとなって溜まることも懸念される。

ヒシの異常繁茂は諏訪湖だけでなく
日本各地の湖沼で問題となっている。
問題の根本的な解決には、栄養塩の供給を減らす必要がある。
それが達成できない間は刈り取って取り除くしかない。
それでも刈り取れるだけ、アオコよりは対処しやすいともいえる。


そうした背景がありながら、ヒシ刈りの風景はのどかである。
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