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自分の身は自分で守る気概

2015年02月09日 | 社会、読書
自称イスラム国(ISIL)が「日本人を標的にする」と脅迫し
「とうとう日本もテロの対象になってしまった。」と嘆く声が出ている。

とうとう?
何をいまさら、である。

アルジェリアの天然ガス精製プラントがテロ集団に襲われ
日揮の社員など10人の日本人が犠牲になった事件は2年前(2013年1月)だ。
香田証生さんがイラクの聖戦アルカーイダ組織に拘束され殺害された
イラク日本人青年殺害事件は10年前(2004年10月)。

既に10年前から日本はイスラム過激派テロの対象になっているのだ。
これまでは標的ではなかったと、もし本当に思っているなら無知すぎる。
憲法九条があるから狙われるはずがないなど、妄想でしかない。

そもそもオウム真理教が引き起こした
1994年の松本サリン事件、1995年の地下鉄サリン事件は
自称イスラム国(ISIL)にまさるとも劣らない凶悪なテロだ。
さらに遡れば1974年8月の「三菱重工ビル爆破事件」に代表される
共産主義過激派のテロがあった。

いつの時代も「目的のために手段を選ばない」暴力的集団はある。
脅迫に対して警戒のレベルを上げるのは当然だが
だからといって徒に怯える必要はない。
むしろ怯えれば怯えるほど、敵の思うつぼだ。

大事なのは一人一人が
「自分の身は自分で守る気概」を持つことだと思う。

1月27日の記事に、自称イスラム国と直接戦っているのはクルド人であると書いた。
そのクルド人女性兵士の記事が産経新聞に掲載された。
(コメント欄でyhkniさんが触れてくれました。ありがとうございます!)

「命と暮らしをまもりたい。だから銃を取る」18歳のクルド人女性兵士
 日本人ジャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとしている「イスラム国」の戦闘員と、シリアやイラクで戦っているのがクルド人部隊だ。女性の兵士はその3割以上を占めるともいわれる。なぜ彼女たちは戦うのか。女性兵士の一人に話を聞いた。(トルコ南部スルチ 内藤泰朗)

 「私たちの街を力で奪おうとする侵略者と戦うのは当然のことだわ」
 先月下旬、アワズ・ジーヤさん(18)は、トルコ南部スルチのクルド人難民キャンプでこう語った。シリア北部アイン・アラブ(クルド名コバニ)東部の戦線から前日に戻ったばかりだったという。
 昨年9月、イスラム国の攻勢が突然始まり、ジーヤさんたちクルド人はコバニを脱出、国境を越えたトルコ側で難民暮らしを余儀なくされている。その数は20万人に及ぶとされる。
 髪飾りを着けたその姿からは、カラシニコフ機関銃を撃ち、多くの過激派戦闘員を射殺した女性兵士の面影はない。だが、至近距離での戦闘で仲間10人を失った体験を語り始めたとき、表情が厳しくなった。
 自らも右手と左足を負傷して戦線を離脱。傷が治癒した後も右手の指が思うように動かないため、弾の破片除去手術を受けるために前線からキャンプに戻ったのだという。
 クルド人部隊は戦略的な要衝のコバニ奪還に成功した。「手術の後は戦線に戻り、侵略者を駆逐するまで戦う」と話すジーヤさん。両親は、そんな9人姉妹の末娘を誇りに思う、と語った。ジーヤさんによると、先月末には日本人医師がキャンプを訪れ、治療をして医薬品を置いていってくれたといい、感謝したいと話していた。
 ジーヤさんが、「人民防衛隊(YPJ)」と呼ばれるクルド女性部隊に入隊したのは17歳のとき。高校を中退して軍事訓練を受け、コバニで正式に隊員となった。通常は数カ月の訓練を受けるが、彼女は2週間で武器の使い方を習得、部隊に配属された。イスラム国によるコバニ侵略の前夜のことだった。
 給料はなし。食料や衣服、武器は、クルド人らが寄付したもので賄うが、敵の武器を奪取したりして戦いを継続しているという。
 夢を尋ねると、「コバニの領土と人々の命、暮らしを守りたい」と強調。さらに「多くの仲間が死んでいったが、死ぬのは怖くない。敵に捕まったら自決する」と付け加えた。
 過激派の戦闘員の中には、女性に殺されると天国に行けないと信じ、彼女たちを恐れている者もいるという。7千人とされるクルド人の女性兵士と、残虐な過激派との戦いの終わりはまだ見えない。
ーーーここまで転載ーーー

紙面にはアワズ・ジーヤさんとご家族の写真が掲載されていた。
ジーヤさんは凛として、美しいお嬢さんだ。
「死ぬのは怖くない。敵に捕まったら自決する。」との覚悟に
大東亜戦争において命がけで日本を守って下さった先人達の姿が重なった。

今を生きる私達は、今回の自称イスラム国の恫喝を好機ととらえ
自分の身、自分の家族、自分の国は自分で守る決意を新たにしたい。
コメント
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