11月22日
文化財勉強会のメンバー達と宿院仏師が造った仏像が安置されている5寺院「松本寺・釈迦堂・大福寺・大日堂・法貴寺千万院」を訪ねました。ここ数日来の腰痛でバスの乗り降り、歩きに少々難渋しましたが、友人達の肩を借りながらも、紅葉の美しさ・仏像の素晴らしさを堪能した一日でした。
宿院仏師とは今も国立奈良女子大周辺に「宿院」という町名がありますが、16世紀(室町時代)に、その辺りの住む「番匠」と呼ばれた建築・土木県関係の人達が正式な仏師たちの助手などをしながら腕を磨き、仏師として自立していった集団です。彼らは常に木材を扱う仕事柄、木材の性質・調達や、彫刻刀の技を熟知しており、素木のままで仏像を彫り、その技は高く評価されたものの、作者は表立たず、台座の裏や像内に棟梁の名を留めただけのようですが、今回数点を拝見し、端正で強い目力を感じる仏の姿に感動しました。
今秋は紅葉が殊の外、美しいです。
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