薬師寺大講堂 中も外も花で飾られた東院堂
3月27日
薬師寺の修二会・花会式が25日から始まりました。
金堂のご本尊薬師如来、日光・月光菩薩を祀る須弥壇には梅・桃・桜・百合
菊・椿・藤などの美しい手作りの造花が飾られ、まさに「花会式」の名にふさわしい
華やぎが漂っています。
しかし練行衆達が私たちに成り代り、7日間の厳しい懺悔の修行で、
安寧と繁栄を祈願されることを思い、心から感謝の祈りを捧げました
昨日の雨が「花起こしの雨」となったのか、待ちに待った桜が開花しました。
薬師寺の桜も咲き始めました。美しい日本の春が始まります。
西大寺奥の院 真言律宗の宗祖 叡尊上人の墓
近鉄西大寺駅の傍にある律宗本山「西大寺」にはよくお詣りに行きますが、
「奥の院」は初めてで、午後から仏像勉強会の仲間たちと行って来ました。
広い境内の一角に卒塔婆で四方を囲った叡尊上人の骨堂があります。
本堂には室町時代に活躍した奈良の正統仏師集団から離れた番匠(大工関係)出身の
仏師集団「宿院仏師」が造った「地蔵菩薩像」が祀られています。
この地蔵菩薩は番匠 源四郎が1514年に造り、のち火災に遭い、頭部を子である源次が
30年後に補作したことが像内納入品から分り、親子二代が制作に携わった珍しい
像です。正統派仏師ではないものの、品のある馴染みやすいお顔の地蔵菩薩さまでした。