(画面上で左クリックすると絵が大きくなります)
駅を降りると、街中に大音量のジャズが鳴り響いていました。訪れたときはモントル-ジャズフェスティバルの開催日。世界中から一流のジャズメンが集まる一大イベントです。
混雑が予想されたので宿泊は諦めていました。泊まれないときはロ-ザンヌなどいくつかあるレマン湖畔の町に泊まろうと思っていたのですが、ツェルマットからホテルに電話すると空き部屋があるというので、一も二もなくここに泊まることに決めました。
ホテルに荷物を置いて街に出ました。あちこちでコンサ-トが開かれています。入場無料のコンサ-トをいくつかハシゴしたあと、せっかく来たのだから夜は本物のジャズを聴こうとチケットを買いました。ところがよく見るとそれはジャズダンスのチケットだったのです。
立ち見席だけ。ホ-ルで若者が踊り狂うエキサイティングなコンサ-トです。そんなところへ行く勇気はありません。払い戻しはできないので諦めることにしました。
すると娘が「フランスではこんなとき若者達がするやり方がある。お父さんは黙って見ていて。」と言うのです。幸いここはフランス語圏の街です。
少し離れた所で見ているとチケット売り場のそばに立って買いに来るお客に声をかけているようです。これではまるでダフ屋と同じです。後ろに手が回らないか心配しました。10分ほどで1枚売れましたが、残りの1枚がなかなか売れません。最後には見かねた売り場の女の子が仲介して売ることができ、75SF(約7000円)を回収できました。我が娘ながらしばらく見ないうちに逞しくなったと思いました。
絵はレマン湖畔のモントル-です。この後,ジュネ-ブ、パリを経由して先方のご両親の別荘にお世話になり帰りました。
点在する細かい建物や木々、山の表情、湖水のわずかなたてと横の線であらわされているなど、いいですね。
空のブルーもいいバランスを添えていますね。