桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・11・28

2013年11月29日 | Weblog
Kさんが居抜きにコレドを借りるのをやめてしまったことで、俺の状況が色々変化する。まず一番に問題になるのは、居抜きなら、そしてライブや演劇空間として今後も使うのだったらピアノや照明音響設備をそのままバトンタッチして退去することが出来たのに、そうはいかなくなった為に午前中から色々手当てを打つ。まずはピアノ。買い取りに出すことも考えたのだけと、あのピアノはYの実家から預かっていることになっているので、そうも行かず、だからと言って自宅に運び込んでみても隣近所の迷惑になるので弾く訳にはいかないし、それ以前の問題として「もしもピアノが弾けたなら」なのだ。だったら新しい店に運びいれたらどうかと最初はそう考えたのだけど、スペースの都合上どうにもならない。でも、今日ふと思いつく。元々あまり必要がないと思っていたテーブル席を潰してしまえばどうにかピアノをおくスペースは確保できるのだ。これはどっちが優先されるべきかと云う問題で、だとしたら必要がないスペースはとりやめにしてしまうのが理に適っている訳で、設計事務所のFさんに早速電話して承諾を得て、午前中に店へ。大家である資源学会事務所に挨拶してから細かな荷造り。厨房機器などの買い取りの手配。不動産会社との退出スケジュールの打ち合わせなどして1時すぎに母の処へ。今日は朝早く起きてチーズトースト、スクランブルエッグとソーセージとクレソン添え、それにミネストローネで食事してしまったので、母には悪かったけと、コロッケ月見そばのみ。三時過ぎ40分歩いて五反田に戻り、ピアノ運搬業者と手配。生ビールのサーバー取り外し手配などなど雑用をこなしてからWOWOWで放送していた「鍵泥棒のメソッド」(内田けんじ監督)を見る。ストーリーはとても面白かったけど、堺雅人と香川照之と云う「倍返しコンビ」が主役で、敵役があまちゃんで副駅長をやってた荒川良々だと思うと、彼らに罪はないとは思いつつ、大ヒットしたテレビ番組をイメージしてしまうのは致し方のないこと。それにしてもこの数日間で見た映画の四作の内三作が偶然にも「Cバザール」と云う映画会社の制作で、プロデューサーが閉店間際にも店に顔をだしてくれたWさんだと分かった時の何ともいえぬ愛しさ加減よ。Wさん、だったら俺の映画も作ってくれと叫びたくなったのは、もしもあのままコレドがKさんに居抜きで借りられていたら、「パラソル」を12月中にもう一度上演して、そのバックステージとコレドのカウンターに集う人々を描く映画を作ろうとIと相談していたからで、台本を書き上げたらWさんに企画を持ち込もうとしたからだ。でも、それも儚く夢と終ってしまった‥‥のか?