午後の時間に友達がパーティをしたいと言っているのですが、いいですか?とTちゃんが云うもんだから、別にタダで貸す訳じゃないし、何のパーティか聞くこともなく勿論いいよと答えて、俺はパーティが終った頃店に出てみたら、常連のFさんと奥さんの結婚を仲間内で祝うサプライズパーティで、そのことはFさんも知らなかったらしく、彼は嬉しさに涙が止まらなかったとかで、Tちゃん曰く「こう云う時って男の人の方が涙ッぽいんですね」。六時からは通常営業。看護婦のRさんたち、N女子大のYちゃんたちを除けば、後の六人はTちゃんの友達。午後から夜にかけてTちゃん色の濃い店になった。今年から日曜祭日も営業することになったけど、俺は集金オヤジとして閉店間際に店に出るだけで、実質はTちゃんに任せるつもりだし、今日みたいなTちゃん色の濃い店になってくれると嬉しい。彼女が上がった後、昨日の続きで控室を整頓して掃除していたら近所のMちゃんが来店。もう終わりだと云うのに一杯だけと云うもんだから、二人きりだし、俺に襲われても知らないぞと云う脅しもどこ吹く風とMちゃんは焼酎のお替わりを続けて二時過ぎまで。