桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2014・2・26

2014年02月27日 | Weblog

去年「パラソル」に出演して貰った女優のTさんから久し振りに電話があって相談があると云うので歯医者さんに出かけたついでに茅場町のカフェで会う。広島で若手演出家のHさんの芝居に出演していたとかでかなりの充実感に溢れていて話を聞いているだけで羨ましくなって来る。こんなパワーを持った彼女と俺はまた芝居を出来るのだろうかと不安になる。そんな気持を抱いたまま何本もコレドシアターに出演していた女優のKさんが出ている芝居を見に行く。、芝居の出来の良しあし、感動の有無を云々する以前の問題として、収容人数100人と云う狭い劇場で二時間近い芝居をやるのって犯罪的じゃないだろうか?というのが「××△△△△」と云う芝居を見た直後の偽らざる感想だ。まず換気が悪いのか二時間近くもそんな狭い場所にいたら呼吸困難になってきて、劇場にいく前に珈琲を二杯飲み医者から処方されたカフェインまで飲んで臨んだのに、頭がぼんやりしてきて途中で意識を失いかけた。お尻だって固い椅子だから二時間も座り続けは辛い。いや、それよりなによりそんな狭い劇場なのに、出演者が11人もいるってどうなのよ?狭い舞台に同時に11人も並んでしまったら、台詞を喋らない時は棒立ちになっている俳優もいるし、ちょっと辛すぎる。と云うか、11人も出演者がいるから、そして全員にそれなりの見せ場を作ろうとするからこんな長い舞台になるんじゃないか?何故出演者をそんなに大勢出すんだ?答えは分かっている。出演者にチケットを売って貰う為だ。例えば今日のホールだって六日十ステージ(×100人)=1000人を動員するためには出演者が11人もいたって足りないだろうよ。だったら喫茶店でもいいし、地下室でもいいから狭い空間でやればいいのに。客の動員をする為に出演者を増やし上演時間が長くなるなんて、観客が一番の被害者じゃないか?とクドクド愚痴ってみても仕方ないことは分かっている。俺はキャパ100人程度の劇場でやる芝居で出演者が5人以上いる場合は出向かない主義でいたのに、長い間コレドシアターに出演してきた女優のKさんが主演だと聞いてチラシも見ないで出かけた俺が間違っていた。終演後、コレドのお客さんだった広告会社勤務のSさんと法律事務所勤務のNさんと近所の居酒屋へ。芝居の悪口を肴に割り勘で飲む。