桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2008・9・20

2008年09月21日 | Weblog
酒場って云うのはお酒を飲む場所だし、お酒を飲めば酔って当たり前だし、酔えばどうしても論理的じゃなくなる。だからどうでもいい話をしていれば問題はないんだけど、歴史問題や政治問題を話しだすと脈略がなくなり収拾がつかなくなる。今日来店したOさんも、マッカーサーと白州次郎について話しだしたのをきっかけに日露戦争の話題になり、儒教の話に飛び、1990年以降のアメリカ軍の軍事戦略の話しになり、プロ野球と企業の組織論になり、司馬遼太郎の歴史観になり、麻生政権の話になった頃には、ワイン一本が空いていたけど、同時に話の結末が自分でもどうにも分からなくなっていた。今日の話題、別々に話してくれれば、こっちも意見を云ったりして一つの話題だけで優に一時間は持つのに、続けて話すもんだから酔ってないこっちは頷くしかない。実に勿体ないけど、酒場だから仕方ないか。その反対に、昼間芝居をみにきた中年紳士はカウンターに座って十分位の間にジントニックとスプモーニをオーダーしてググッと飲み干したけど、何か話しかけても余り受け答えがなかったので放っておいたら、部屋に帰ったら俺の日記のファンだとメールが入っていた。折角来てくれたんだからもっと話してくれたらよかったのに。こっちも勿体ないけど、今日が初めてだから仕方ないか。Hさん、常連になってOさんみたいにクドクドと支離滅裂な話をするようになってください。