桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2008・8・16

2008年08月17日 | Weblog
自分の関係する芝居のリハの為に午前中から店に来て、夕方そのまま店の営業を始めて夜中の二時過ぎまで店から一歩も出ないことは今までにもあった。でも、それは趣味の部分もあるから自業自得と言われても仕方ない。でも、今日は……二時から始まる50人のパーティの為に十時半に店に出て、途中足りなくなった食材の買い出しに出かけたのを除くと、シャッターをおろした二時半まで16時間以上あの地下室にいた。そう、いてしまったのだ。正直いうと、パーティが終わったらお盆でお客さんはいないだろうし、早仕舞いするつもりだった。7時間以上も立ちっぱなしだと、まだ21のMだって足がどうかなるのだから60の俺の足はガクガクになっている。それが嬉しい誤算で、パーティの後片付けが終わった途端に電話予約をくれた5人のお客さんが入ってきて、料理を次々にオーダー。続いて同じビルに勤めていたNさんとイギリス人の二人、更にすき焼きを食べにきてくれた近所のOさん、常連の演出家Sちゃんと今日もまた妖しさを振りまく歯科医のSさん、彼女とは反対にトライアスロンで鍛えた健康的な魅力を振りまく俺の主治医のTさんとJ航空のAさん、そして以前近所に住んでいたMさんたちとお客さんが絶えることなく、結局16時間労働となってしまったのだ。こんな日は店のそばの緩い坂道さえ登る気力は残ってない。部屋までのたかが十分程度の距離を歩く体力も残ってない。710円の近距離で文句を言われたら喧嘩する覚悟でタクシーを止めた。