桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2008・4・16

2007年04月17日 | Weblog
この間から三年前の四月に亡くなった父の命日がどうしても思い出せなくて困っていた。四月中旬だったことは覚えていたんだけど、それが16日だったか、17日だったか、18日だったか定かじゃないのだ。親不孝だと思う。曲がりなりにも長男なんだし、仏教でいう法事(父はクリスチャン)をやらなくてはならない立場なのに、完全に放棄しているからこんなことになるのだ。母に電話すれば分かる。でも、それじゃあんまりだ。この日記の去年の分を調べてみても分かる筈だけど、それも悲しい。ネットで『桃井真』を検索すれば、ちょっとだけ名前を知られた父だったし、死亡記事が見つかるかも知れないけど、それも辛い。何とか自分の記憶力だけで思い出したかった。でも、記憶力は物凄いスピードで衰えている。昨日来たお客さんの顔だって忘れて平気でいる俺だ。四月中旬だったことを覚えているだけでもマシだし、後で去年の日記でも検索しようと諦めてトイレに入り、置いてあった古い週刊誌をめくっていたら、妹の紹介記事が偶然目に入る。何気なく読んでいて、ふとそのプロフィールに書いてあった妹の生年月日を見た途端、アッと思わず大きな声を上げる。父が死んだのは、妹の誕生日の十日後だったことを思い出したのだ。どうして命日を忘れたと云うのに、そんなことを覚えていたのか分からない。父が亡くなった時に、妹のファンにそのことを言われたのかも知れない。でも、自分の力で思い出したことには違いない。例え、「妹の力」であろうと、トイレの中であろうと。きっと来年は忘れないだろ。