桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・4・14

2006年04月15日 | Weblog
凄いお客さんがいた。Sさんと一緒に来たまだ三十前後の夫婦、ご主人とイベントスペースの使い方について話して席を立とうとした時、奥さんが俺の腕を取って突然「キスして下さい」と云う。何を云ってるんですか?ご主人の前で……と言いかけた俺の口は次の瞬間彼女の唇で塞がれた!?!?!?……唇が離れた瞬間、思わず俺はご主人の顔を見る。ところがご主人は悠然?とにこやか?に「僕たちって変態なんです」とのたまう。可愛い(ホント)妻が他人とキスしたり、エッチなことをしているとゾクゾクするのだと言われて、元ロマンポルノの脚本家としては、そんな夫婦もいるだろうよと頭の中では分かっていたが、実際に自分がそのターゲット?になってみると、何処を見ていいのか何を話していいのか分からず、狼狽して席を立ってしまう。いやァ、嬉しいけど、参る。人生58年もやっていると、色々なことがあるものだ。そんな夫婦もいれて、今日はハナキンらしく店は賑わう。それでも1時近くには皆帰って、今日はこれまでかとLちゃんと二人のんびり芝居のことを話していたら、近所に住むT大助教授のHさんが同僚の先生たちと、宝石デザイナーのAさんが人妻Yちゃんと来店、更に二時過ぎになってファッションイベント会社で今仕事が終ったばかりだと云うNちゃんが一杯だけと顔を出し、Lちゃんも他のお客さんも皆引き上げたと云うのに、仕事の愚痴を話し続ける。若くて美人で、おまけに例えようのない面白いキャラクターをしたNちゃんの魅力に、明日も早いからもう帰ろうと云う勇気?が持てず、気がついてみたら六時過ぎ。その時間まで頑張ったけど、Nちゃんに「キスして下さい」とは言われなかった。