桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・4・4

2006年04月05日 | Weblog
8時過ぎ、女優のKちゃんが仕事帰りに店に来た時、他に誰もお客さんはいなかった。仕方なくLちゃんTちゃんを巻き込んで他愛ないお喋りに興じて時間を持たしていたら、そこにKちゃんも顔見知りの映画プロデューサーMさん、作家のAさん、脚本家のAさん、監督のHさんが新作の試写会帰りに来店。Kちゃんも巻き込んで新作『やわらかい生活』についての映画論議。続いてB庁のSさんたちがシナリオ作家協会理事長のKさん、Sさんたちとパーティ帰りに来店。店は映画関係者一色になる。更に遅くなってテレビAのKプロデューサーが制作会社の面々と、脚本家のH君がお弟子さんの作家N君と、SミュージックのIさんが上司のKさんと、更に映画評論家のTさんたちも来店して、気づいてみたらオール業界の店になっていた。こんなことも珍しい。他の業界の人たちは何処へ行っちゃったんだと質問状を送りつけたくなる。そんな中、最初のお客だったKちゃんは次々に知り合いが訪れた為、帰るきっかけを失って、結局閉店時間までいることになってしまった。俺としては、ちょっぴり疚しい欲望で、電車もないし、朝まで俺とここにいる?と誘ったら、自転車で来たんでご心配なくと夜桜の中を帰って行ってしまった。店の向かいの乃木神社で咲く夜桜は美しい。でも、美しい分だけ一人で見ていると淋しくなる午前三時前。