桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・3・8

2006年03月09日 | Weblog
二週間ぶり位にゆったりとした朝を迎える。のんびりと珈琲を飲みつつ朝刊を広げ、お湯をためてお風呂に一時間近く入る。その後、徐に食事の用意を始める。エボ鯛の干物、紫蘇入り玉子焼き、まいたけと菜の花とソーセージの中華風炒め物、わかめとネギの味噌汁、それにおでんの大根、納豆、塩辛を添える。うーん、豪華。食事はこうでなくてはいけない。桃井章は食事をコンビニのおにぎりやハンバーガーで済ませては絶対いけない。食後はクロスの洗濯や経理事務処理で少しバタバタするが、今日こそゆったりと過ごしたく、他の仕事をシャットアウトして、ソファに寝ころびながらポルトガルの詩人ペソアの書いた『ペソアと歩くリスボン』を読む。覚醒と微睡みの間に幻想のリスボンを歩く。俺の死ぬ場所はポルトガルだ。S女子大のAちゃんからの電話で現実の西麻布に戻る。卒業の挨拶がしたいと言われて、六本木で会う。ダイエット中なので食事はなし。バーでカクテルを飲みつつ、お喋り。2年生の時に知り合って約三年間、Aちゃんとは面白いことが色々あった。二人にしか分からない思い出話をとりとめもなくしていたら、無粋にも店から呼出し。携帯なんか持つもんじゃない。仕方なくAちゃんと同伴出勤。カウンターには高校の同窓生のT、アイドルのマネージャーのY、テレビAのプロデューサーIとKの四人、イベントスペースには四月公演予定の俳優H君たちが四人だけ。こんなことならAちゃんともう少し二人だけでお喋りしていたかったと思いつつ、H君たちの質問に答える。11時過ぎ、Aちゃんが帰り、Tたちも引き上げて、今日はこれまでかと思っていたら、Sミュージックの面々14人、先日常連に連れて来られた近所のイベント会社社長のEさんとバイオリニストのKさん、銀座ママのSさんとHさん、近所のコピーライターKちゃんと広告代理店AのプランナーMさんとSさんたちと続いた為、すっかり仕事モードに突入。2時半にLちゃんを帰した後、最後まで残ったKちゃん、Mさん、Sさんと話が弾んで四時過ぎまで。後片付けを終えて店を出たのは五時近かったけど、起きてからゆったりと過ごした為か、少しも疲労感はなく、帰り道が心地よい。その時ふと気づく。この何週間か毎日メールか電話があったAから今日は何の連絡もない。だからどうしたと言われれば、それまでなんだけど、ちょっと淋しくなるのは何故だ?