桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・3・27

2006年03月28日 | Weblog
1時に店へ鍵を開けに行き、劇団ギルド+1の定期公演『誰?』のスタッフにバトンタッチして、茅場町にある寺田歯科クリニックへ。こっちは月に一度の定期検診。途中、地下鉄に乗って直前に受信したメールの返事を書いていたら、隣にいた女性が声を掛けて来る。「あなた、ちょっと非常識ですよ。私はペースメーカーをしているんですよ。だからこの優先席に座っているんですよ。それなのにその隣で携帯を使っているなんて、私の心臓に万が一のことがあったらどう責任を取ってくれるんですか?」そう言われて自分が座っているところが優先席であったことに気づき、且つそこでは携帯を使ってはいけないことを初めて知ったのだけど、勿論平謝りに頭を下げ続ける。だが、彼女は許してくれなかった。築地で彼女が下りるまでの十数分、俺を罵倒し続ける。「こんなに許せないと思ったことはありません。怒りで私の心臓は動悸が凄くなっています。あなたには社会的弱者に対する思いやりと云うものがないんですか」怒りは当然かも知れないけど、ちょっとしつこいと思い出す。やがてうるさいと思い出す。しまいには今ここで心臓発作が起きたら面白いのにとまで思い始める。社会的弱者に対する思いやりを要求するなら、罪を認めて反省している「犯罪者」に対しても寛容の心を持ちなよ、あんた。そうじゃないと、あんた、この一年以内に死ぬよなんて心の中で毒づく。定期検診を終えた後、一旦部屋に戻って夕べ貰った筋子、キャベツともやしとソーセージのソース炒め、キュウリの漬け物、韓国海苔、スクランブルエッグ、納豆と豆腐の味噌汁などで食事。仮眠とクロスの洗濯を十数枚して8時過ぎ店へ。公演終了後、元Nテレビのプロデューサーで今は映画関係の団体の副理事長をしているOさんが、今教えているシナリオ学校の生徒さんたちを連れて来店。お前も何か話せというので、同席して与太話を一席。生徒さんたちはそれでも感激して聞いてくれているので却って恐縮。
Oさんたちと入れ違いに当時Oさんが企画したドラマの主役の一人Tが来店。Tも残念がっていたけど、それを知ったらOさんはもっと残念がったに違いない。他にもいつもは着物姿なのに今日は洋装のKさん、AN嬢、不思議な魅力をいつもふりまいて俺をメロメロにさせるMさん、近所のMちゃん、某国営放送局のSさん、地唄舞の師範?Fさんたち、出資者の一人で高校の同級生のUたち、常連のFさん、SミュージックのIさん、昔の飲み屋仲間のAさんたちで、まあまあの賑わい。そして最後は2時に店を閉めようとしている時に映画『V』の原作者で、女のエロスを書かせたら追随を許さない女流作家のAが来店。女のエロスについて二人して喋り続ける。彼女の書くものだけじゃなく、その実物にもエロスを感じた夜明け。