笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

厚生労働省の医薬品等制度改正検討部会(最終回)を傍聴して

2011-12-26 22:37:10 | 日記

第10回厚生科学審議会医薬品等制度改正検討部会の最終回を傍聴してきました。本来前回の12月16日で終了するはずの部会でしたが、白熱した議論で前回までにまとめきれず今回が最終回となりました。来年の薬事法改正に向けた議論で薬害肝炎検証会議の薬害防止のための第三者監視組織創設や医薬品添付文書の規定、またドラッグラグやデバイスラグ、また再生医療など様々な項目があげられ委員も薬害被害者やがん患者、医学部や薬学部の大学教授、医師会、薬剤師会、製薬業界、医療機器業界など様々な立場から参加しているので意見も多方面から議論されまとめるのはなかなか難しく感じました。国の審議会は官僚が下書きしたシナリオに流されがちですが、今回の審議会を傍聴して大変ではありましたが薬害被害者の意見はかなり検討されたと思います。今後、この部会が報告書にまとめ厚生労働省から薬事法改正案として来年の国会に送られ国会で審議することになると思いますが、厚生労働省から出てくる報告書をチェックしながら国会での審議を見守っていきたいと思います。一つの法律ができるまで、その過程で様々な立場の人々が関わりますが他人事と思わず審議会でも国会の委員会でも傍聴し、また市民として意見を言っていくことも大切だと思います。

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元気な若手社会起業家と交流してきました

2011-12-25 21:25:22 | 日記

本日は広尾のJICA地球の広場で行われたソーシャルベンチャーパートナーズ東京のネットワークミーティングに参加してきました。通称SVP東京といって若手社会起業家を育てようと有志がお金を出し合い社会問題の解決を目的としたNPO等に投資をして運営のアドバイスなどを行っているグループです。私は10数年前から社会起業家に興味を持ち社会起業家のサポートをしているNPO法人ETICなどと交流しながらSVP東京にもたまに顔を出していました。集まってくる若者は志が高く熱気にあふれています。事業手法も大変勉強になり刺激を受けています。社会活動を続けていると前向きに動くのは良いのですが、ついつい一直線に行動するので周りが見えなくなりりがちです。社会起業家など横のつながりを持つことは、自分の社会運動を省みるのに良いことです。また、横のつながりから問題解決の糸口が見つかったりもします。閉塞感ただよう現代社会において社会起業家の存在は明るい未来を感じます。これからも多くの社会起業家と交流しながら社会活動を続けていきたいと思います。

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勝海舟の視点

2011-12-24 20:00:31 | 日記

「いつかおれは、紀州侯のお屋敷へ上がった帰り途に、裏店社会へ立ち寄って、不景気の実情を聞いたが、このさき四、五日の生活が続こうかと心配しているものが諸方にあったよ。ひっきょう社会問題というものは、おもにこの辺から起こるのだから、為政家は、始終裏店社会に注意していなければいけないよ」(勝海舟「氷川清話」より)

社会問題に目を向ける勝海舟。この視点を現代の為政家はどのくらい持っているでしょうか。また、市民の側から、どのくらい社会問題を訴えているでしょうか。為政家と市民が一体となって創りあげていかなければ良い社会は生まれないのではないでしょうか。

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勝海舟と西郷隆盛

2011-12-23 19:49:18 | 日記

岩波新書から新刊で「勝海舟と西郷隆盛」という本が出ました。著者は勝海舟の研究者で知られる松浦玲氏。勝海舟が大好きな私は思わず本屋で手に取り購入しました。面白くあっという間にページをめくって読んでいます。勝海舟と西郷隆盛は江戸無血開城の談判で有名ですが、幕末のころから出会いお互いにその考え方に共鳴してその信頼関係があったからこそ江戸無血開城はなったのです。また、そこにいたるまでに多くの人々が関係してなりたっています。ただ、この二人は幕末にあっては片や幕臣、片や薩摩藩士という敵対関係にあり、そう簡単に頻繁に会えるものではありません。立場が相反するものでありながら数少ない出会いからお互いの意見交流や行動から信頼関係を築き事を成し遂げていきます。そして事を成し遂げた後も明治政府の中の対立や西南戦争が起きても、この二人の信頼関係は続きました。

現代の世の中では肩書きや経歴を重んじ人との信頼関係が希薄になっているように感じます。勝海舟と西郷隆盛のような信頼関係がなければ、現代の乱世は乗り切ることが出来ないのではないでしょうか?

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小さな一人一人の生の声を大切にしてー今年一年様々な方にお会いしました

2011-12-22 20:50:34 | 日記

今年もあと一週間で終わろうとしています。今年は大震災や福島原発事故も大きな出来事でしたが、薬害エイズ訴訟和解15周年の節目で係属していた最期の薬害エイズ原告が和解して全ての裁判が終わりました。大きな事件の中でひっそりと終了し薬害エイズは忘れ去られようとしています。また、今年は予防接種によるB型肝炎感染被害のB型肝炎訴訟の被害者と国との和解や抗がん剤イレッサの副作用死問題の薬害イレッサ訴訟では地方裁判所で国と責任を認める判決が出ると控訴した高等裁判所の判決では国の責任を否定する判決が出て1年に2回の違った判決がでました。このように今年は大震災の中で大きな二つの裁判の動きがありました。薬害エイズでも薬害肝炎でもそうでしたが、裁判で判決が出たり和解したりすると、その時は社会的に注目されますが、時の経過の中でだんだんと社会から忘れ去られていきます。被害者の人々はその後も闘病生活を続けていきます。私は薬害エイズを考える山の手の会という小さな会を薬害エイズ被害者と共に15年続けてきましたが、長く続けていて新たに薬害被害者が参加したり、裁判に加わることのできない被害者の方の紹介も受けて様々な被害者の方とお会いしました。その一人一人はそれぞれ違った生活環境の中で闘病生活を続けています。その一人一人の生の声こそが被害現場の声で、この小さな一人の声を大切にして、来年も薬害エイズを考える山の手の会を続けていきたいと思います。

来年最初の薬害エイズを考える山の手の会は薬害イレッサ訴訟原告の近澤昭雄さんをお招きして1月17日(火)午後7時から飯田橋の東京ボランティア市民活動センター会議室Bで行います。来年も薬害エイズを考える山の手の会をよろしくお願いいたします。

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