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根気が強ければ敵も味方になる(続)

2011-12-11 08:08:48 | 日記

昨日、勝海舟の「氷川清話」の一節を取り上げましたが、その続きに幕末の江戸無血開城が決まった高輪での西郷隆盛との談判の場面が出てきます。昨日に続いて、少し閉塞感漂う今日の混沌とした世の中の対処方法を考えてみたいと思います。

「根気が強ければ、敵もついには閉口して、味方になってしまうものだ。・・・(略)・・・区々たる世間の毀誉褒貶を気にかけているようでは、とうてい仕方がない。

 そこえゆくと、西郷などはどれほど大きかったか、わからない。高輪の一談判でおれの意見を通してくれたのみならず、江戸全都鎮撫の大任までを一切おれに任せておいて、少しも疑わない。そのほか、むずかしい事件でももちあがると、すぐにおれの処へ負せかけて、「勝さんが万事くわしいから、よろしく頼みます」などと澄ましこんで、昨日まで敵味方であったという考えは、どこかへ忘れてしまったようだった。その度胸の大きさには、おれもほとほと感心したョ。

 あんな人物に出会うと、たいていのものが知らず識らず、そのひとに使われてしまうものだ。小刀細工や、口頭の小理屈では世の中はどうしても承知しない」(勝海舟「氷川清話」より)

幕末から敵味方として交流のあった勝海舟と西郷隆盛の信頼関係によるものだと思いますが、どんなに立場や意見が対立していても、時間をかけて付き合っていけば信頼関係は生まれるものでしょう。そこには相手の立場や意見を受け入れ分かち合うことが大切だと思います。また昨今の永田町では小刀細工や、口頭の小理屈が多く見うけられるように感じますが、相対立する意見を受け入れながら信頼関係を築きながら大局感に立って政治を進めていく時だと思います。

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