私は保険代理店の仕事をしながら患者さんの支援活動を続けているので、患者さんから保険相談を受けることがあります。この前もHIV陽性者のための保険相談会でお話をしてきましたが、病気をネガティブに捉えすぎて最初から保険に入れないとかあきらめている方が多いことをよく感じます。これには社会全体が病気に対する見方もあると思います。しかし、この社会の見方は必ずしも病気を正しく理解した見方ではありません。実際に私は日頃、患者さんと接して日常生活をお聞きすると、様々な対応が出来ると思うことがあります。それは実際に患者さんとお付き合いして分かることです。保険以外でもこのような光景は社会の中で見うけられます。たとえば企業の雇用の問題。病気を持っているということで仕事は難しいと最初からあきらめている光景。最近、聞いた話では生命保険会社で実際に障害者雇用枠でHIV陽性者を採用して普通に仕事を続けておられるということを聞きました。最初は知識だけのHIVに対するネガティブなことだけが取り上げられ最初は難しかったようですが人事担当者の努力もあって採用すると職場ではなんの問題もなく仕事をしているということです。患者さん自身も社会全体も病気に対するネガティブなイメージを持ちすぎて出来ることも出来なくしているような感じがします。また企業に対しては社会貢献活動として障害者雇用などを社会的なイメージをよくするためだけに活用するのではなく、実際に障害者・患者さんと接して病気のことなども学んでいくことも大切だと思います。保険会社にしても保険販売上、必要な病気の知識は持っていても、実際に患者さんと日常生活の中で接して患者さんの身体的・経済的・社会的苦痛を理解することは少ないと思います。この具体的な身体的・経済的・社会的な苦痛を理解しなければ適切な保険相談は出来ないと思います。これからも一人一人の患者さんと分かち合いながら活動を続けていきたいと思います。
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