笑顔の江川

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今日の東京があるのはー歴史を振り返ってみよう

2014-02-09 14:47:52 | 日記

「この江戸の市中の事は、おれはかねて精密に調べておいたのだが、当時の人口はざつと百五十万ばかりであつた。そのうち徳川氏から扶持を貰つて居たものは勿論、そのほか諸大名の屋敷へ出入りする職人や商人などは、みな直接、間接に幕府のお陰で食うて居たのだから、幕府の瓦解とともに、こんな人たちは忽ち暮らしが立たなくなる道理だ。

全体江戸は大坂などとは違つて、商売が盛んなものではなく、物産が豊なものではなく、ただただ政治の中心といふので、人が多く集るから繁昌して居たばかりなのだ。それゆゑに、幕府が倒れると、かうなるのはもとより知れきつて居る事さ。

就いてはこの人たちに、何か新たな職業を与えなければならないのだが、なにしろ百五十万といふ多数の人民が食ふだけの仕事といふものは容易に得られない。そこでおれは、この事情に精しく大久保に相談したら、流石は大久保だ。それでは断然遷都の事に決せうと、かういつた。すなはちこれが東京今日の繁昌のもとだ」(勝海舟「氷川清話」より)

幕府瓦解した後も幕臣の勝海舟は江戸東京庶民のために動いていました。さて本日は東京都知事選挙。東京の一人ひとりの庶民のために動く都知事を選びましょう。

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