勝海舟は1823年に生まれ1899年に亡くなり77年の人生をおくりますが、明治維新の時は46歳の年齢です。この年齢は当時としては、もう引退の年齢で、たとえば幕末の志士として活躍する木戸孝允(桂小五郎)は35歳、明治維新には亡くなっ生きていませんでしたが坂本龍馬は33歳です。幕末の志士たちは30代がほとんでです。この年齢の差は勝海舟の存在を物語っているような気がします。それは与えられた場所に従って動き、内心は熱くとも、若き幕末の志士のように、事を起こしてやろうと外面的に熱くならなかったようにみえます。そして敵であろうと味方であろうと、全て同じ人間として対応して、あの動乱を実によく見抜いて対処していきました。私が見るに西郷隆盛との江戸無血開城の談判は、東征軍参謀・西郷隆盛と幕府軍事取扱・勝海舟という地位の談判というより人間・西郷隆盛と人間・勝海舟の分かち合いであったのでことがまとまったのだと思います。いつの時代にも人間的であることの大切さを感じている今日この頃です。
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