先日、フランシスコ・ローマ法王が、江戸時代に長崎の潜伏キリシタンが聖職者不在の中で約250年間にわたって自分たちで洗礼を授け、信仰を守り続けてきたことをたたえました。豊臣秀吉の時代にはキリシタンがはりつけ処刑され日本26聖人殉教者として長崎の西坂に記念碑があります。長く厳しい禁教の時代に、ひたすら信仰を守り続けた行いに私は反省しきりです。
1861年に横浜のカトリック教会で日本人見物客が捕縛された事件では勝海舟がその釈放に尽力します。明治に入ってからもキリシタン禁教は続きますが、勝海舟は1871年に「耶蘇教黙許意見」を出され、キリシタン禁教が解けていくことになります。人を許す勝海舟の姿勢が見て取れます。