緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

重荷を横に下してみませんか

2017年04月02日 | 医療

緩和ケアの市民啓発に参加させて頂くと、

お伝えする最後は、
「遠慮なく、相談してください。」

困った・・と感じたら、
相談を。

がん診療拠点病院には
必ず相談窓口があります。

電話相談なども行っていて、
その病院にかかっていなくても
相談に乗ってくれます。

と、色々な職種・・
医療ソーシャルワーカーさん
緩和ケアチームの看護師さん
緩和ケアチームの医師も加わり、
お話しして終わることが多いものです。





ただ・・・
相談してみる・・ということが
実は、私たちが思っている以上に
難しい・・というか、
一歩前に進んでみることが難しいように感じます。

心の内を誰かに話す・・
エネルギーが予想以上に必要なのだと思います。



だから、それも含めての支援と思います。





このような時、患者さんに声かけをすることがあります。



本当に、本当にがんばっていますね。
すごいなあと思います。

ただ、時々でよいので、今背負っている荷物を
ちょっとだけ横に下してみませんか?
一人で背負い続けてきたのですから、
ちょっとだけ、下してみてもよいのではないかと思うのですよ。

一息ついてみませんか?


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