緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

診療科別年収ランキング~緩和ケア医は絶滅危惧種

2016年08月28日 | 医療

医師向け転職サイト
「医師転職ドットコム」
2015年2月時点で掲載されていた
常勤医の求人票を元に、
診療科ごとの給与(年収)の平均値を
ランキング化したものです。

全国の病院、クリニック等の求人票の中から、
地域や求められる経験年数を問わず、
無作為に4,048求人を抽出した上で、
提示されている給与(年収)の
下限値の平均を算出したものと記載されています。

民間の病院間での求人ですから、
こうしたものには大学病院の勤務医は
含まれていません。

(大学病院の勤務医の下限平均はもっと低いですから・・)

http://epilogi.dr-10.com/articles/420/




緩和ケア領域で
緩和ケア病棟や緩和ケアチームなどの
「入院のある施設」で勤務する医師は
人材が本当に不足していると感じます。

多くの医師が、「在宅医療」に異動します。
若手の医師も、結局は在宅を選ぶ方が多く、
その背景には、
こうした給与格差があると考えています。

どうして、
こんなに緩和ケアが大切と言われていながら、
大切にしてもらえないんだろう・・と
悲しくなります。


病院の中の
専門的緩和ケア医は
その内いなくなるかも・・と
思うことも
正直、あります。



ちなみに、「上限値」の最高値は4,000万円。
美容系の求人です。


収入がよい診療分野ほど、
求人収入はいいですから・・

大学病院では、さらに、
遠い目になってしまいます・・・


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