今までの病院ではなかった傾向・・
オピオイド 3剤色々少しずつ
パッチ+モルヒネ皮下注+レスキューオキノーム
パッチ+モルヒネ静注
パッチ+オキシコンチン+レスキューオプソ
フェンタニルの静注や皮下注は処方したことがない場合も・・・
モルヒネでも、フェンタニルでも静注でレスキュー使ったことがないところも・・・
話を聞いてみると、どこでも、難渋している症例では、
3剤併用というのも珍しくない様子。
あえてコンビネーションにすることもあるのだけど、
闇雲に重ねるのは推奨されないです。
経口摂取ができない患者さんで、疼痛強いなら、
モルヒネかフェンタニルのいずれか単剤の静注か皮下注で、
疼痛時のレスキュードース(頓用)が使えるようにし
眠気と疼痛をみながら、
まずはタイトレーション(眠くなくて、痛みが緩和されるところに量調整をすること)
するべきでしょう。
眠気がでる手前まで増量して
残存する疼痛を評価し、
その後、加える他の薬剤を検討するという手順になるわけです。
最新の画像[もっと見る]
-
はてなブログに引っ越し完了!初めての投稿してみました!! 5日前
-
これからのこと 2週間前
-
試験対策 語呂合わせ:マクロライド系抗生剤を選択したい疾患 4週間前
-
痛覚変調性疼痛:脳の神経回路の変化で起こる第3の痛み 1ヶ月前
-
腎不全の症状緩和はがんとは違う(NPC/N比など) 1ヶ月前
-
癌治療をとめないために、増えた薬剤の引き出し 2ヶ月前
-
運転手さん孤独じゃないですよ。よい朝をありがとう 2ヶ月前
-
高額療養費の見送り:3月7日の裏側で 2ヶ月前
-
蜂蜜は咳に薬より効く? 2ヶ月前
-
医療は災害と同じ:高額療養費の引き上げに思うこと 3ヶ月前
膝の靭帯をきったくらいでガンの人の気持ちがわかるなんてどうしてそんなに尊大でいられるか・・・
あきれています
シシリーソンダース先生が来日された時、死に直面した人のその苦悩を、ケアをする私たちはどうやって感じようとすればよいのかという問いに対して“我々は、日常の中にも喪失体験を経験してきています。転校、失恋、けが、失業・・そこで感じた辛さ苦しさそれを大切にしなさい。その時の苦悩を何倍も大きくして、その先にあるものを感じようとしなさい。一番恐れるべきことは、無関心です”そのような意味のことを話されました。
>もう今では、遠い昔の出来事になりましたが、
>踊れないと自覚した時の、思考が停止して
>頭が真っ白になってしまったことを思い出しては、
>がんの患者さんや大切な人を亡くされた方の
>感情に少し近づくことができるような気がしています。
他者の苦しみをわかりえるものではありません。
でも、だから無関心でいるのではなく、それは、どのようなものだろうか、あの時の自分の痛みを何倍も大きくしてみたらどんなだろうかと想いをはせることが大切だと私は感じています。
頂いたコメントは、がんを持った方からのコメントならばと思いますが、もし、本当に医療者からであれば、大変、大変悲しいです。
例えば、アロデニアは刺激があって痛む神経障害性疼痛です。
ガーゼ交換のときにビリッと痛むのは、CではなくAδ線維などから入るような疼痛ではないでしょうか。
例えば、注射のチクッとする痛みは、オピオイドやNSAIDsなどの疼痛治療を行っている場合でも痛みは消えません。
注射の痛みを同じような疼痛だとすれば、鎮痛薬の調整ではなく、ガーゼがくっつかないような工夫をする、処置の方法を工夫するなどが重要かと思います。
スタンダードな教科書どおりの薬の使い方でなかなかうまく行かないケースが時折あって難渋するのですが、だからといって闇雲な(?)併用や、短期間での変更(鎮痛補助薬など)は良くないと思っています。
薬剤師として治療にプラスになるようなアドバイスをしたいと思い、病棟活動を行っていますが、こんなケースでは医師にどうアプローチするか非常に悩みます。もちろん主治医は患者さんの痛みをどうにかコントロールしようとしているわけですが、意に反して治療は混乱し、結局どの薬剤が・どの量が患者さんに適切なのか判断できなくなってしまいます。
普段からコミュニケーションが良く取れるようになった科の医師とはうまくやっていけるようになってきましたが、診療科が違うと医師の治療方針も、患者さんの痛みの質なども違うように感じています。何かよいアドバイスがあれば御教授ください。
ポイントは、疼痛の病態評価ができるかどうかです。身体所見、問診、画像などから診断することが求められますから、この点については、薬剤師さんの立場では、中々難しいかもしれません。
緩和ケアチーム医と連動してください。
その上で、薬剤を3グループ一剤ずつにし、疼痛の種類に合わせて、どれを増量していくか見極めていくことです。
ある程度、緩和ケアチームで責任をもって、処方を一時的に行うなど、主治医の負担感を減らすことも検討するべきかもしれません。
それで、コントロール良好になったら、初めて主治医から信頼してもらえると思います。
こういう症例を積み上げていくことが大切かと思っています。