がん性リンパ管症は
気管壁内のリンパ管に、がん細胞が目詰まりし
気管が浮腫をきたした結果、呼吸困難を呈する状態です。
以前、腸閉塞の腸管は、ちくわぶのような状態だと書きました。
このがん性リンパ管症も、気管壁がちくわぶ状態になります。
単純胸部X線写真で
縦隔近傍の気管支が輪切りに写っているところでは
本当にちくわぶのように見えます。
がん細胞がつまり浮腫を起こした部位への治療は
まずステロイド。
ということで
がん性リンパ管症もステロイドを用います。
できるだけ抗炎症効果があるものが効果的です。
しかしながら、
腫れを引かせれば空気の流れが確保できる最初は
ステロイドの効果もあるのですが
如何せん、気管支は細いため
そうこうしている内に
投与しても呼吸困難を緩和するのが難しくなります。
処方の一例
ベタメサゾン 4mg 2× 朝、昼
ホクナリンテープ 1枚
(適応外の薬も早く認めて欲しいですが・・・)
例えば持続型ステロイドの貼付剤とか経口フェンタニルのレスキューとか。
メーカーさん。頑張って欲しいところです
先生は何が一番欲しいですか??
部分的な記載しかできませんが、有賀先生、そして緩和ケアーに携わっている皆さんはどうお感じになりますか?
ステロイドは私はあまり使用しませんが、ベタメサゾン1mgの坐薬がありますし、フェンタのレスキューは臨床試験中です。欲しい薬・・便秘のないオピオイドです!
itopieさん
いや~貴重な情報ありがとうございます。医師会のものは意識外でした。まだ、見ていませんが、p6以下にかかれているものは、間接的安楽死の要件ですね。ある治療を開始しない・中止~以下は、今の法律では殺人で起訴される可能性がある内容です。