前回の記事は、海外だけの話ではありません。
日本の医師も同様なのです。
この本の序文とまえがきには
標準化すべき医療の側面の一方で
(つまり、画一的な、マニュアル的な)
ケアにかかわる医師の苦悩
(つまり、マニュアル化できない情感)
について書かれています。
それは、まさしく、私の身の回りでおきている
日常的な物語に連動していました。
苦悩を抱えながらも
なぜ、医師として働き続けるのか・・
そもそも自分達はなぜ
医に関わる職業に就いたのか・・・・
医師になる過程において
私達は、何らかの踏絵を
差し出されてきたことを知っています。
ある医師は、それは、解剖実習の初日であり
ある医師にとっては、初めての臨終であったりします。
衝撃的な出来事を前にして
それでもあなたは医師になるのか・・
そんな声に自問自答しながら
決心をする・・・
こうしたプロセスを医師は、持っているのです。
この本を読み始めた電車の中で
私自身、その原点を忘れないようにしようと
強く思ったのでした。
私にとって踏み絵となった経験を
次回、書きたいと思います。
(再掲; つづく)
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医者も人間です。語りつくせぬ思いは沢山。
人が人を診ることに限界を感じるような出来事もあるけれど、人が人を診るのでなければ起きないふれあいもありますよね。
思いを胸に、日々の診療にあたっているのです。
一般の人にもわかってもらいたいし、無謀な発言で有名なかの大臣にもわかってもらいたいものです。
ご指摘の通りです。多くの方にわかってほしいと思います。大臣は・・わかっている方に・・
私が医者になる過程での踏み絵は?って、自分に聞いてみています。なぜ、血液腫瘍をみているのか、?と、自問しています。
血液は、ハードだなあと思います。私の周りに、緩和ケア領域に方向転換を考えている医師もおります。
お感じなったことがシェアーできる内容でしたら、是非に・・