緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

現地に集った学会の笑顔

2023年07月02日 | 医療
昨日まで、緩和医療学会学術大会で神戸でした。
初日は5000人が現地に参加し、全2日間の(現地とリモートの)参加者は7500名位だったようです。

この学会の特徴は、参加者は熱心に学会に参加することです。

他の学会では、参加もするけれど学会の外に抜け出したり、早めに帰ることも少なくありません。
それはさぼっているわけではなく、ライブ(実施している時に、映像でも流すこと)で配信されていれば現地は最小限にして、一部ホテルからライブ参加を織り交ぜてみることも可能ですし、オンデマンド配信(後日、配信すること)なら、なおさら、ゆっくりと余裕がある時に(夜とか、週末とか)視聴するなど選択肢が多いわけです。

でも、今回の緩和医療学会参加者を見ていて、多くの方が、会場に残り、会場を移動していました。



それを見て、感じたのは・・

皆、しんどかったのかな・・

でした。



直接、苦しいと
話すことはなくても

人恋しく

緩和ケアや
それぞれの
共通言語を
持っている人と触れ合い、
意見交換し、
エネルギーを
チャージしているように
見受けられました。

これは、
緩和ケアだけではなく、
介護や福祉
行政の方
学校教職員
保育

もしかすると
物流の方なども

いわゆるエッセンシャルワーカーと呼ばれていた人々に共通する心理的な反応なのかもしれません。



乾いた土に
水が沁み入るように・・

時間とともに
方々で笑顔が咲いていました。

元気になって
また、一年後に。


直上:GeraldによるPixabayからの画像

冒頭:-Rita-👩‍🍳 und 📷 mit ❤によるPixabayからの画像

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2 コメント

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Unknown (エドヒガン)
2023-07-03 06:26:15
いつもありがとうございます。
このような学会で、その内容について考えたり学んだりすることはもちろんですが、周りの皆さんの気持ちにまで思いを馳せる先生。
常に、これでいいのだろうかと、頑張って報われた、という結果や正解を見つけるのが難しい、葛藤の多いお仕事なのだろうと、お察しします。
同じように戦っている同志の皆さんの笑顔を見て、先生も笑顔になられたことでしょう。
お元気でご活躍されること、陰ながら応援しています。
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Unknown (e3693)
2023-07-03 08:34:29
エドヒガンさん

いつも優しいコメント、本当にありがとうございます。
胸に響きます。
お母さんのような感覚で、今まさに頑張っている若い医療者を見つめている自分がいました。
よい医療を届けられるよう、これからも役目を果たしていこうと思いました。

ありがとうございました。

aruga
返信する

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