プロメテウスの政治経済コラム

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沖縄県知事選 あと2日 またしても公明・浜四津氏のデマ攻撃

2006-11-17 18:49:58 | 政治経済
公明党の浜四津氏が沖縄県知事選の応援演説で、糸数けいこ知事候補を中傷し、事実に反するデマ宣伝を行ったことについて、「キラめく沖縄をつくる会」の喜納昌春事務局長(沖縄社会大衆党委員長)は15日、「虚偽事実の公表は、選挙の公正と公平を侵害し、民主主義を否定する極めて重大な犯罪行為」として、「虚偽事実公表罪」で那覇警察署に告発した。
浜四津氏は、那覇市の街頭演説で「(糸数氏は)参議院のなかで沖縄の『お』の字もいったことがない。沖縄のために、何一つ相手候補(糸数氏)はやっていない。これまでやってこない人が、いくらやるやるといっても、だれが信じるか」などと、虚偽の演説を繰り返し、糸数候補への個人攻撃に終始した。
糸数氏は参院時代、財政金融委員会に所属していたが、四十五回の質問のうち、三十四回沖縄に関する問題を取り上げている。同委員会の理事会で、自民党、公明党から「沖縄のことばかりやるな」と二度にわたって妨害を受けたぐらいである。国会の議事録を見ればすぐばれるようなウソを平気でやるのが公明党・創価学会の選挙戦術の常套手段である。口で言ってしまえば後で事実によって訂正されても言った者の勝ちということを知っているからである。そして幹部の発言は創価学会員によって何倍、何十倍となって陰湿に増幅される。彼らには選挙に勝つことが目的であって、目的のためには手段を選ばない。選挙終盤で糸数候補の沖縄問題に対する、これまでの取り組みを全否定し、糸数候補の評価を一気に貶めようとする策略である。情報が虚偽であろうとなかろうと選挙カルト集団には関係ない。極めて卑劣な選挙妨害行為であるが、処罰を受けないために権力側に身を置くのである

「沖縄の政治戦の様相は、ひとことで言いまして自民・公明政権対沖縄県民のたたかいになっていると思います」と日本共産党の志位委員長は十五日の沖縄県那覇市での糸数けいこ候補への応援演説で語った(「しんぶん赤旗」2006年11月16日)。自民党沖縄県連の幹事長によれば、選挙中に「二百人の国会議員が応援に来る」ということで、安倍政権の総力を挙げた選挙戦となっている。
今回の選挙は、いうまでもなく、政府が、滑走路二本を持つ巨大な新米軍基地(辺野古崎沿岸)を、沖縄に押しつけようとしているもとで、これを許すかどうかが最大の争点である。久間章生防衛庁長官は16日午後、衛星放送の報道番組に出演し、米軍普天間飛行場の返還条件である県内移設について「(変更は)無理」と述べ、同飛行場の県外・国外移設を検討しないことに改めて念を押すとともに「海兵隊8000人をグアムに移転し、嘉手納より南の基地も返還される。県内移設反対だけ(言っていたの)ではずるずるいってしまう」と述べ、沖縄側が新米軍基地(辺野古崎沿岸)を容認しなければ、同飛行場の返還が難しくなると脅しをかけた。

「基地の撤去など非現実的だ」というのは諦めを強要する支配者の論理である。しかし、基地の県内のたらいまわしこそ、基地を永久化するものである。これに固執する限り、基地の問題は永久に解決しない。沖縄県民は日本政府がサンフランシスコ条約で沖縄の施政権を放棄してしまったにもかかわらず、粘り強い島ぐるみのたたかいで本土復帰を勝ち取った輝かしい歴史を持っている。SACO合意で、辺野古沖に埋め立ての新基地建設の計画が持ち上がったが、県民のたたかいによって、くい一本、打たせてこなかった。沖縄県民は、島ぐるみでたたかえばどんな壁も打ち破ることができることを身をもって知っている。平和を願い、基地のない沖縄を願う、「沖縄の心」を総結集して、糸数けいこさんを知事に押し上げることだ。

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