プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

4月26日(土)のつぶやき

2014-04-27 03:06:10 | 政治経済

日米会談 異例ずくめ 1日遅れ共同声明発表(jcp.or.jp/akahata/aik14/…)。確かに首脳会談後すぐに共同声明を発表できなかったの異常だが、中身は全く新味のないものだった。尖閣諸島を含め,日本の施政の下にある全ての領域に安保条約5条が適用されるのは、当たり前である。


日米安保条約第5条は、「自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動すること」を定めているだけで、米国が日本を防衛する義務を負っているなどとは書いていない。尖閣で何かがあったからといって、アメリカは参戦するつもりはない。米国内で通る筈がないからだ。


オバマ大統領は記者会見で、わざわざ、尖閣諸島の領有権について、日本の領有を認めるものではないことを明言した。これは、ニクソン政権以来の米政権の公式見解である。日中間に領土問題で楔を打ち込んでおくのは、今度のTPP交渉でも最大限利用しようとしたように、米国の常套手段である。


安倍首相が目指す集団的自衛権の行使容認についても、「日本が検討を行っていることを歓迎し、支持する」と言ってくれたと喜んでいるようだが、これも当たり前の話である。90年代のはじめの湾岸戦争でカネだけ出して、血を流さない日本を叱りつけた米国が集団的自衛権行使を歓迎するのは当たり前。


TPP交渉で大筋合意に至らなかったことも当たり前である。TPP決裂必至 米議会がオバマに要求した「関税ゼロ」確約(gendai.net/articles/view/…)。オバマ大統領訪日のタイミングに合わせ、先週末、米下院の超党派議員63人が、書簡でクギを刺していた。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。