PCI後の非心臓手術

ご存じの方は、今更この話？と思われるでしょうが。
だって、いつも先週分を紹介してるんだもーん。

Hawn MT, Graham LA, Richman JS, et al.
Risk of major adverse cardiac events following noncardiac surgery in patients with coronary stents.
JAMA. 2013 Oct 9;310(14):1462-72. PMID: 24101118.

アメリカで2000-2010年にPCIを受けた12484例（DES 47.6%、BMS 52.4%）のうち、28029例が24ヶ月以内に非心臓手術を受けた。心合併症が4.7%に発生し、PCIの施行から手術までの期間が短いほど発生頻度は高かった。心合併症はBMSで5.1%、DESで4.3%（p<0.01）。多変量解析では、もっとも合併症の発生に関連があったのは、緊急手術（オッズ比4.77）、手術の半年以内にAMI発症（2.63）、そしてrevised cardiac risk index＞2（2.13）。DESの使用は有意な項目ではなかった。

DESを使ったら手術を受けられるまでの期間が長くなるという”常識の逆を行く”研究は好きなので、ちょっと集中治療からは外れるけど、ジャーナルクラブ行きにしようと思います。
まあ、ICU患者の半分は外科患者だし。