慈恵ICU勉強会 151124

・AHA CPR guideline 2015 Part 7: Adult ACLS
・可逆性後頭葉白質脳症PRES（JC-Lancet Inf）

AHAのCPRガイドラインをみんなでちょっと読もうシリーズの第一段をやった。なかなかよくできたスライドである。バソプレシンって完全に消えたんだってね。ちょっとビックリ。
PRESは、最近血液内科からの症例がチョコチョコいるなーと思っていたらレビューが出たので、読んでもらった。ちょっと身近になった。

根拠に基づいた終末期医療

Halpern SD.
Toward Evidence-Based End-of-Life Care.
N Engl J Med. 2015 Nov 19;373(21):2001-3. PMID: 26465826.

内容についてコメントしたいことはない。集中治療関連でもないし。
単に、タイトルが好き。
終末期医療も医療なんだから。

心係数の律動的な振動

緑雑誌つながりで、もう一つ。

橋本 一哉, 美馬 裕之, 川上 大裕, 他.
間欠的空気圧迫法が持続的心拍出量モニタリングに与える影響
日集中医誌 2015;22:512-8

肺動脈カテーテルを用いた持続的心拍出量の測定に、深部静脈血栓予防の間欠的空気圧迫（IPC）が影響するという話。
簡単に言えば、IPCによって、末梢で冷たくなった血液が心臓に帰ってくるので、熱希釈法に影響する、ということらしい。

全然知らなかったし、結果は綺麗だし、考察もかっこいい。へーボタンを連打しながら読んだ。

集中治療の歴史

久しぶりに紹介してみる。ちょっといつもと違うけど。

天羽 敬祐
集中治療部(ICU)の源流
日集中医誌 2015;22:491-3.

今月の緑雑誌。
「今号から集中治療の歴史に関する不定期連載を開始」することになったそうだ。
「我が国において実際に集中治療が始まった経緯をご存じの先生方にご投稿いただき,学会誌として日本の集中治療の歴史をまとめておきたい」
ということで、名誉会員の方々に執筆を依頼しているらしい。

歴史は大事。
ICUで働く人は、みんな読みましょう。

ちなみに天羽先生は僕が学生の時に麻酔科の教授でいらっしゃった。
実習の時に、僕が簡単な質問に答えられないでいたら、”Study hard!"と怒られた、という思い出がある。

慈恵ICU勉強会 151117

17日 治療制限後の予後と医療者の予測能

タイトル通りの内容。ただし中盤は心停止後の臓器提供についてなので、あまり日本では関係ないかも。
治療がwithdrawされた患者さんの数%は生存退院するというのは、やっぱり驚くというか、医療者の予測能の限界というか。
そういえば、withdrawは死亡率を高めるという話もあったな。どちらの話も、助かる人をwithdrawしているということ。うーむ。

慈恵ICU勉強会 151110

10日 PAFに対する治療：Systematic review

ICUでしょっちゅう起こって、しょっちゅう困るのに、情報がほとんどない病態の典型例。ICUにおけるPAFについて、どれくらい分かっているのか、それよりもどれくらい分かっていないのか、が分かります。

ちなみにこんな文献もあるよ。暇だったら読んでね。

そーだ、そーだー。

英論文

医者の世界ではさすがにこういうことを言う人はいなくなった、といつか言いたい。

慈恵ICU勉強会 151020と27 その2

20日 重症患者搬送
27日 抗菌薬使用を減らすストラテジー

20日のは慈恵ICUの臨床工学技士によるもの。
27日のはICMの7月号にあったConference Report。