Silversides JA, Major E, Ferguson AJ, et al.
Conservative fluid management or deresuscitation for patients with sepsis or acute respiratory distress syndrome following the resuscitation phase of critical illness: a systematic review and meta-analysis.
Intensive Care Med. 2017 Feb;43(2):155-170. PMID: 27734109.
ARDS、敗血症、もしくはSIRS症例を対象とし、水分バランスが群間で異なる補液方法を比較したRCTをまとめたメタ解析。見つかったRCTは11個(N=2051)。保存的もしくは水分を除去する方法と、自由にもしくは通常通りに補液をする方法とを比較して、死亡率に有意差は認められなかったが、ventilator-free daysおよびICU滞在期間は保存的もしくは水分を除去する方法で有意な改善が認められた。
面白いのは、ARDSと敗血症とSIRSを対象なんて、メチャクチャ範囲が広そうなのに、補液する量を比較したRCTがこれまで11個しか行われていないこと。
それよりも面白かったのは、fluid deresuscitationという言葉があって、それが水分バランスをマイナスにするような対応を意味していること。へー。
この文献を紹介する気になったのは主にこっちが理由。メタ解析そのものはね、あまり興味がない。だって、結果はFACTTに引っ張られるに決まっているのだから。
Conservative fluid management or deresuscitation for patients with sepsis or acute respiratory distress syndrome following the resuscitation phase of critical illness: a systematic review and meta-analysis.
Intensive Care Med. 2017 Feb;43(2):155-170. PMID: 27734109.
ARDS、敗血症、もしくはSIRS症例を対象とし、水分バランスが群間で異なる補液方法を比較したRCTをまとめたメタ解析。見つかったRCTは11個(N=2051)。保存的もしくは水分を除去する方法と、自由にもしくは通常通りに補液をする方法とを比較して、死亡率に有意差は認められなかったが、ventilator-free daysおよびICU滞在期間は保存的もしくは水分を除去する方法で有意な改善が認められた。
面白いのは、ARDSと敗血症とSIRSを対象なんて、メチャクチャ範囲が広そうなのに、補液する量を比較したRCTがこれまで11個しか行われていないこと。
それよりも面白かったのは、fluid deresuscitationという言葉があって、それが水分バランスをマイナスにするような対応を意味していること。へー。
この文献を紹介する気になったのは主にこっちが理由。メタ解析そのものはね、あまり興味がない。だって、結果はFACTTに引っ張られるに決まっているのだから。