Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関係の面白そうな文献を紹介していきたいと思います。ただし、紹介するだけなので、興味を持ったら読んでね!

慈恵ICU勉強会 190416

2019年04月19日 | ICU勉強会
4月16日 ICUで使えるエコー特集

やった本人が言っていたけど、このタイトルを網羅する内容をやったら本が書けちゃうので、自分が興味のあるところをかいつまんで作ったと。
でもだからこそなのかな、それなりに面白くできていると思います。
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CRRTによる血小板減少

2019年04月17日 | 腎臓
Griffin BR, Jovanovich A, You Z, et al.
Effects of Baseline Thrombocytopenia and Platelet Decrease Following Renal Replacement Therapy Initiation in Patients With Severe Acute Kidney Injury.
Crit Care Med. 2019 Apr;47(4):e325-e331. PMID: 30585829.


CRRT開始後の血小板減少はIRRTと同程度だった、と。

CRRTをしていると血小板が下がる。やめると上がる。CRRTをやめるときは患者さんの状態が改善してからなので、血小板減少がCRRTのせいなのかそうじゃないのか、言い切れないのは確か。
でも、ずっとCRRTしていて、ずっと血小板が低くて、やめた途端に跳ね上がる人もいるので、ちょっと信じられないけど。
昔、CRRTの膜の前後で血小板数を測定した研究があって、それでは血小板は減るという結果だったのだけど、減少量よりも測定誤差とかが大きそうだし、なんとも言えない気もする。

ところで、この研究の趣旨は血小板がCRRTで減るかではなくて、血小板減少が予後と関連するかについて検討しているのだけど、やっぱりどこにもDICについては記載がない。Editorialもあるけど、やっぱり書いてない。

非常に、面白い。
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敗血症における血小板減少

2019年04月16日 | 消化器・血液
文献は読めていないけれど、とりあえず貯めておいたものをまとめて書いておく。

Menard CE, Kumar A, Houston DS, et al.
Evolution and Impact of Thrombocytopenia in Septic Shock: A Retrospective Cohort Study.
Crit Care Med. 2019 Apr;47(4):558-565. PMID: 30855327.


カナダの2つのICU、約1000例の敗血症患者の観察研究、なのだけど。
結果はいいとして、面白いのは、本文の中にDICについての記載が、
"We were unable to determine if a diagnosis of disseminated intravascular coagulation existed to contribute to both the observed thrombocytopenia and subsequent outcomes. "
しかないこと。
日本の一部だと、敗血症で血小板が下がったらニアリーイコールDICだと騒がれるのに。

CCMにもDICについての文献は掲載されるから、DIC大好きチームとDIC気にしないチームの存在って、日本だけではないらしいということが分かる。

ちなみにDICによるアウトカムの影響はこの程度です。
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慈恵ICU勉強会 190409

2019年04月15日 | ICU勉強会
4月は忙しいから嫌い。
文献を読む時間もない。趣味なのに。。。

4月9日 人工呼吸中の自発呼吸を考える

CEからの発表。よく勉強していると思います。
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JIPAD年次レポート2017がついに出た!

2019年04月06日 | その他
もうすぐ元号も変わるというのに、2017年度って、とかは言わないで。
2017年度って2018年3月までだし。
ICUから退室した患者さんはしばらく退院しないし。
データをクリーニングしたり、問い合わせたり、解析したり、レポート作ったりしていると、2019年になっちゃうし。

まだこんな感じにかっこよくはなっていないけど、とりあえず、まずPDF版をどうぞ。
32施設、27000例のデータだから、それなりに日本のICUのことが分かります。

リンクはこちらから。
2017年度年次レポートを公開しました。
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慈恵ICU勉強会 190402

2019年04月04日 | ICU勉強会
4月2日 ICU患者家族の意思決定を支援する

ICUナースによる発表。
難しい話題にチャレンジしたのは評価。よく勉強しているし。
でも話題的にもエビデンス的にも難しく、ちょっとまとめきれていない感じはある。
次回はもっと狭く深くしてみたらどうかな。

最近、初めて会った人に、”慈恵の勉強会はすごいですねー”的なことをよく言われる。
いつも、それってちょっと違うんじゃないかなー、と思っている。
何か一つのことに真剣に向き合ったり、研究のために勉強したりしていたら、必然的にこれくらいは読むことになる。ただそれをスライドにしているだけのこと。
スライドにするのは、せっかく勉強したんだったら、それをみんなで共有しようよ、という意味。

これくらいの勉強をしていない人は、何かに真剣に向き合ったことも、ちゃんと研究計画を立てたこともない、ということになっちゃうよ。

なーんてね。
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慈恵ICU勉強会 190319

2019年04月02日 | ICU勉強会
3月19日 抗精神病薬による譫妄治療(JC-NEJM)

少なくとも今回検討された2剤は、譫妄が発症した後の予後を改善しない。
有効性が示されたことのあるクエチピアピンはどうか分からない。

薬剤によるせん妄への介入(予防、治療)は意味があるか。
さて、どうでしょう?
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未破裂脳動脈瘤の手術の合併症

2019年04月01日 | 神経
Algra AM, Lindgren A, Vergouwen MDI, et al.
Procedural Clinical Complications, Case-Fatality Risks, and Risk Factors in Endovascular and Neurosurgical Treatment of Unruptured Intracranial Aneurysms: A Systematic Review and Meta-analysis.
JAMA Neurol. 2018 Dec 28. [Epub ahead of print] PMID: 30592482.


この文献とは違って、コイルとクリップの比較ではなく、それぞれの術式における合併症について検討。コイルは4.96%に合併症が発生し、死亡率は0.3%。クリップは8.34%に合併症が発生し、死亡率は0.1%。

比較研究じゃないから数字を直接比較するのは正しくないのだろうけど、コイルの方が合併症が少ないのに死亡率が3倍あるのは、ちょっと納得。破裂してからの対応に違いがあるからではないかと、素人は勝手に思っている。
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アメリカの急性期病院の集中治療医

2019年03月31日 | ICU・システム
Halpern NA, Tan KS, DeWitt M, Pastores SM.
Intensivists in U.S. Acute Care Hospitals.
Crit Care Med. 2019 Apr;47(4):517-525. PMID: 30694817.


アメリカの2800の急性期病院での調査。
・52%の病院に集中治療医がいる。
・いる病院では、フルタイムの集中治療医が中央値で7名いる。
・いる病院は都市部が多く、ベッド数が多く、ICUベッド数も多く、ICUの数も多い。
・ICUベッドの78%は集中治療医がいる病院にある。

ほお。
以前はcritical care crisisと言って騒いでいたけど、その頃より増えたのかな?

Editorialも面白い。

"It is almost certain that many of the physicians identified as providing intensive care in this analysis were hospitalists. Recent work by the Society of Hospital Medicine indicates that 77% of hospitalists provide critical care services, with 66% serving as the primary ICU service provider."
ほお。

"The emergence of dual-trained emergency department ICU (ED-ICU) physicians itself has also had notable spillover effects, motivating some EDs to invest in ED-ICU hybrid care areas—where patients receive continued intensive care in the ED, rather than being admitted to the ICU.
救命センターやんか。

アメリカの集中治療はずっと独自の道を歩んできて、これからも歩みそう。
日本の集中治療もずっと独自の道(他にあまり例がなさそうな仕組み)を歩んできた。
さて、どこに行くんだろう?
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Vasoactive-inotropic score

2019年03月30日 | 循環
たしかそんなのあったよな、と先日思ったのだけど見つけられなかったやつ。

Koponen T, Karttunen J, Musialowicz T, et al.
Vasoactive-inotropic score and the prediction of morbidity and mortality after cardiac surgery.
Br J Anaesth. 2019 Apr;122(4):428-436. PMID: 30857599.


カテコラミンだけでなくPDEやバソプレシンも含められてるから、研究とかで使う時に便利そう。
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