Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関係の面白そうな文献を紹介していきたいと思います。ただし、紹介するだけなので、興味を持ったら読んでね!

一般病棟で経皮的気管切開

2018年10月23日 | 呼吸
Cohen O, Shnipper R, Yosef L, et al.
Bedside percutaneous dilatational tracheostomy in patients outside the ICU: a single-center experience.
J Crit Care. 2018 Oct;47:127-132. PMID: 29957510.


耳鼻科医とICU医がチームになって、病棟の人工呼吸患者(ほぼ全例内科、平均人工呼吸期間は3週間)256例にPDTをした。合併症の発生頻度は一般に言われているものと同程度だった。

ふーん。
データはデータなので、否定はしませんけどね。

そう言えば、先日こんな話をしましたが、この文献、やっぱりイスラエル。とりあえず今でもイスラエルでは病棟でバンバン人工呼吸をやっているらしいということは分かる。
コメント

EUPHRATESについてSpectralからコメント

2018年10月22日 | 感染
先日の話の続き。
Spectralからコメントが出てました。
二箇所ほど引用。

The data will be presented at the internationally attended European Society of Intensive Care Medicine [ESICM] meeting in Paris, France on October 22, 2018.
そっか、今ESICMやってるのね。探せばこの発表も見れるかも。

To date a number of positive findings, albeit “post hoc” have been identified and therefore considered hypothesis generating. A second manuscript is currently under the peer review process with another leading journal and we anticipate publishing the results shortly. Furthermore, we are in negotiation with the FDA for a follow on trial called TIGRIS, where we aim to confirm positive data from EUPHRATES concerning PMX cartridge.
TIGRISの話は知っていたが、二つ目の文献を書いているのは知らなかった。

楽しみだわ。
だってJAMAの文献はほぼ”ボロクソ”だったから。今度はポジティブな表現になるんじゃないだろうか。
コメント

抗菌薬投与のタイミング

2018年10月21日 | 感染
Klompas M, Calandra T, Singer M.
Antibiotics for Sepsis-Finding the Equilibrium.
JAMA. 2018 Oct 9;320(14):1433-1434. PMID: 30242350.


2ページ弱のレター。
敗血症を疑ったら早期に抗菌薬を投与すべし、という流れが以前はあったけど、それがどう問題なのか、根拠を提示して説明している。
さっと読むのにはちょうどいい。
コメント

慈恵ICU勉強会 181016

2018年10月20日 | ICU勉強会
続けて勉強会スライドの紹介。

10月16日 PADIS guidelines 2018

PADからPADISですって。
コメント

慈恵ICU勉強会 181009

2018年10月18日 | ICU勉強会
10月9日 我々がDICを治療しない理由

ちょっと楽しいタイトルの勉強会をしてみましたよ。
ただし、中身はいたって普通。当たり前のことだけ。

一番当たり前のことは、十分な根拠がなければ動かない、です。
コメント

敗血症の補液量のまとめ

2018年10月16日 | 感染
Self WH, Semler MW, Bellomo R, et al.; CLOVERS Protocol Committee and NHLBI Prevention and Early Treatment of Acute Lung Injury (PETAL) Network Investigators. Liberal Versus Restrictive Intravenous Fluid Therapy for Early Septic Shock: Rationale for a Randomized Trial.
Ann Emerg Med. 2018 Oct;72(4):457-466. PMID: 29753517.


CLOVERS trialという、ARDSになりそうな敗血症患者の初期輸液の量をどうするかという多施設RCTが計画されていて、その根拠をまとめた文献、というか総説みたいな文章。敗血症の補液量について一発で勉強したい方にはオススメかも。

なんでAEMに載っているんだとか、どうもARDSnetはPETALという名前に変わったっぽいが本当かとか、どういうわけかauthorにBellomoって書いてあるぞとか、いくつか不思議な点はあるけれど、本筋とは関係ないから気にしないことにする。
コメント

AKIと腎生検

2018年10月15日 | 腎臓
Korbet SM, Gashti CN, Evans JK, et al.
Risk of percutaneous renal biopsy of native kidneys in the evaluation of acute kidney injury.
Clin Kidney J. 2018 Oct;11(5):610-615. PMID: 30289129.


AKIで腎生検をした人と、それ以外の理由で腎生検をした人を比較して、合併症の発生頻度とか危険因子とかを検討した研究。

ICUでAKIになってもまず腎生検はしない。AKIの原因は比較的明確だし、リスクとの天秤でやらないと判断することが多いから。でもそのせいで、例えばseptic AKIだってずっと尿細管壊死が原因だなんて思われていたりとか、問題もなくはない。

なーんていう話をしたいのではなく、腎生検の合併症のリスク因子として収縮期血圧が多変量解析で残ったことに興味を持った。
これまで血圧については100回くらい書いてきた気がする(さすがに嘘です、ごめんなさい)。ほんと、こんなに普通に使っている言葉なのに、こんなに意味不明なものって、ICUでは他にないんじゃないかと思う。
例えば、出血が心配だから血圧を下げましょうなんて普通に言うけど、出血と血圧って本当に関係があるのか、あるとしたらいくつくらいでリスクは下がるのか、収縮期と拡張期と平均血圧のどれが出血のリスクとして重要なのか、測定方法によって得られる血圧って違うけどどうすればいいか、とか、いっぱい分からないことがある。
そんな中、収縮期血圧が出血のリスクですって書いてあって、そんな結果は滅多に見ないから、おおっと思ったのさ。でもdiscussionには全然触れられていなくて、残念。
コメント

βラクタムの投与時間

2018年10月14日 | 感染

Ram R, Halavy Y, Amit O, et al. Extended vs Bolus Infusion of Broad-Spectrum β-Lactams for Febrile Neutropenia: An Unblinded, Randomized Trial. Clin Infect Dis. 2018 Sep 28;67(8):1153-1160. PMID: 29608680.

ここしばらくずっとトピックですね。またRCTがあったので載せておきます。今度は好中球減少患者。30分と4時間で、4時間の勝ち。

大きなRCTが出るまでは動くな、がEBMの基本ではありますが、ここまで一方的な結果ばかり見ていると、心が動く。しかもコストは変わらないし。 ただナースの手間的にはちょっと負担になるだろうし、やっぱりsit tightかなー。

コメント

PMXは敗血症性ショック患者の生命予後の改善を目的として使用するべきではない。

2018年10月13日 | 感染
いや、知ってたんですよ、JAMAに出たってことは。
ただ、なんとなく、いつの間にやら熱が冷めちゃってたのかも。

Effect of Targeted Polymyxin B Hemoperfusion on 28-Day Mortality in Patients With Septic Shock and Elevated Endotoxin Level
The EUPHRATES Randomized Clinical Trial
R. Phillip Dellinger, Sean M. Bagshaw, Massimo Antonelli, et al.; for the EUPHRATES Trial Investigators
JAMA. 2018;320(14):1455-1463.


なんで熱が冷めたんだろう、こんなに追っかけていたのに。

EUPHRATES、その後
またEUPHRATESの話
PMXの北アメリカでの現状
PMXのFDA承認プロセスに動きあり
PMXのメタ解析
PMXの北アメリカでの現状、その4

結果が出ちゃうと、そういうものなのかもね。
それにしてもヒッソリと出たね。On-line publicationのmail alertも来なかったと思うし、editorialもついてないし。

まあ、日本人でICUしているなら当然読まないといけない文献だから、結果は読んでもらうとして。
唯一ピックアップするなら、discussionの最初の方に書いてある、この文章かな(結論に書いてないのが面白い)。

The findings suggest that polymyxin B hemoperfusion should not be used with the goal of improving survival in critically ill patients with septic shock.

そうです。
タイトルは僕の意見ではなく、この文章を和訳しただけです。
お間違えなく。
コメント

慈恵ICU勉強会 181002

2018年10月12日 | ICU勉強会
10月2日 早期リハビリによる筋力低下・筋萎縮予防

リハビリのDr.が勉強会をしてくれました。
最近の文献がまとめられています。
コメント