Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

慈恵ICU勉強会 151020と27

2015年10月31日 | ICU勉強会
20日 ICUにおけるPPI/H2Bの副作用
27日 ヘパリン起因性血小板減少症


10/20のはICU薬剤師が作成。
10/27のはHITについてのNEJMのレビュー。どちらも分かりやすくまとまってます。

文献紹介をしないと時間的には余裕ができるのだけど、文献の扱いが雑になる(ちゃんと読まないといけないやつでも流したり)。なんとか復活したいのだけど、怠け癖がついてしまってねー。。。
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慈恵ICU勉強会 2015.10.13

2015年10月21日 | ICU勉強会
先週の勉強会はこれ。

第二回神経集中治療リサーチカンファレンス

内容がちょっと渋い、いい意味でね。
タイトルからは内容が想像できないと思うので、ざっと読んでみてちょ。
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ダビガトランの拮抗薬

2015年10月20日 | 循環
イダルシズマブがアメリカで承認されて、値段が決まったらしい。
$3,500=42万円。
うーむ。いい値段つけてくるなー。悩ましい。
ま、日本に来てから悩むか。

っていうか、文献紹介のはずですけどね、このブログの趣旨は。
なかなかねー。。。
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慈恵ICU勉強会 2015.10.6

2015年10月17日 | ICU勉強会
先週はこの二つをやりました。

・心臓外科術後管理Part 1(JC-CCM)
・心臓外科術後管理Part 2(JC-CCM)


ちょっと前のCCMのレビュー。
そういえば、今月発売のINTENSIVISTも心臓外科なんだよね。
両方読んで、みんなでスペシャリストになろう、なんてね。
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ILCORとAHAのCPRガイドライン2015

2015年10月16日 | 循環
出ましたな。

2015 International Consensus on Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care Science With Treatment Recommendations

2015 American Heart Association Guidelines Update for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care

個人的に最大の関心事は、やっぱり体温管理。
そこだけ読んだ。

We recommend selecting and maintaining a constant temperature between 32C and 36C during TTM (Class I, LOE B-R).

ま、やっぱそう来たか。

一部を勉強会でやろうかな、と思っとります。
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ESICM 2015

2015年10月15日 | その他
どうもいかん。
サボり癖がついた。
最低限、これだけはやっておこう。

今年のESICMで発表されて、さっさとon-line publicationされた研究たち。
いやー、いい時代になったね。最新の研究がすぐに読めるんだもん。

Young P, Saxena M, Bellomo, et al.; HEAT Investigators and the Australian and New Zealand Intensive Care Society Clinical Trials Group.
Acetaminophen for Fever in Critically Ill Patients with Suspected Infection.
N Engl J Med. 2015 Oct 5. [Epub ahead of print] PMID: 26436473.

感染症による発熱に対し、アセトアミノフェンを投与するかどうかの比較、28日のICU free daysに差はなし。

Andrews PJ, Sinclair HL, Rodriguez A, et al.; Eurotherm3235 Trial Collaborators.
Hypothermia for Intracranial Hypertension after Traumatic Brain Injury.
N Engl J Med. 2015 Oct 7. [Epub ahead of print] PMID: 26444221.

頭部外傷でICPが高くなって、挿管して鎮静しても下がらなかった387例に対し、体温を32-35度にするか、通常治療を継続するかで比較、6か月後のGOSは低体温群の方が悪かった。

Meybohm P, Bein B, Brosteanu O, Cremer J, et al.; RIPHeart Study Collaborators.
A Multicenter Trial of Remote Ischemic Preconditioning for Heart Surgery.
N Engl J Med. 2015 Oct 8;373(15):1397-407. PMID: 26436208.

予定の心臓外科術前にRemote ischemic preconditioning (RIPC、前腕をマンシェットで虚血)すると術後の合併症が減るのでは、という仮説のもとに行われたRCT。効果なし。

Hausenloy DJ, Candilio L, Evans R, et al.; ERICCA Trial Investigators.
Remote Ischemic Preconditioning and Outcomes of Cardiac Surgery.
N Engl J Med. 2015 Oct 8;373(15):1408-17. PMID: 26436207.

ほぼ同様の研究、対象はon-pump CABG。結果も同様。

Young P, Bailey M, Beasley R, et al.; SPLIT Investigators and the ANZICS CTG.
Effect of a Buffered Crystalloid Solution vs Saline on Acute Kidney Injury Among Patients in the Intensive Care Unit: The SPLIT Randomized Clinical Trial.
JAMA. 2015 Oct 7:1-10. [Epub ahead of print] PMID: 26444692.

ニュージーランドの4つのICUで行われたDouble-blind,cluster randomized, double-crossover trial。補液が必要と判断されたICU患者2278例。AKIの発生頻度に差はなし。

Lemiale V, Mokart D, Resche-Rigon M, et al.
Effect of Noninvasive Ventilation vs Oxygen Therapy on Mortality Among Immunocompromised Patients With Acute Respiratory Failure: A Randomized Clinical Trial.
JAMA. 2015 Oct 7:1-9. [Epub ahead of print] PMID: 26444879.

免疫不全患者の呼吸不全(酸素9L/min必要)に対し、NPPVを導入するか通常の酸素投与を行うかでRCT。28日死亡率に差はなし。

それぞれいろいろありますが、詳細は2、3か月後のこちらこちらで。





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慈恵ICU勉強会 2015.9.29

2015年10月10日 | ICU勉強会
今週はサボりました。
ごめんなさい。

9月29日の勉強会のスライドがホームページにアップされたよ。

・周術期のワーファリンブリッジ(JC-NEJM)
・アンダーフィーディングの許容(JC-NEJM)


月末は、だいたい抄読会形式になっとります。
両方ともNEJMの文献どす。
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集中治療系の雑誌のimpact factor

2015年10月04日 | ひとりごと
ずっと作ろうと思っていて、ついに作った。
集中治療系のメジャー雑誌のIFの推移。



去年、ついにICMがCCMを抜いた。これって、ちょっとした事件だったと思うのだけど、あまり周囲では話題になっていない。ICMは徐々にIFが上がってきていて、CCMとの差が詰まっていたけど、去年は雑誌のスタイルを変えたんだったかな。そのせいで一気に上がった。
でも、呼吸と集中治療の混ざった雑誌には及ばず。残念。

これからは、IF順に投稿と言ったら、CCMよりもICMが先に来るのだろうか。
イメージ的には、まだ慣れないけど。
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JSEPTICの簡単アンケート

2015年10月03日 | 勝手に紹介
もちろん、皆さんご存知ですね。

9月分の結果発表がつい最近あった。
簡単アンケート第45弾: 内分泌・代謝・電解質(PDF)【実施日:2015.09】

これまでと違って、”エキスパート回答例”として二人の回答とコメントが付いている。これが面白いというか、なんか内容が引き締まった感じがして、とても良い(自分たちをエキスパートと呼んでしまうセンスについてはノーコメント)。

しかも最後に、
質問 16. INTENSIVIST「内分泌・代謝・電解質」を読んで面白いと感じたテーマを3つ選んでください。
というのがあって、代謝性アシドーシスが一番で、これが慈恵からだったりするので、更に良い。

簡単アンケート、一時はこのまま尻すぼみかと危惧されたけど、久し振りに楽しかった。次回も期待。
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クエン酸CRRT中の透析膜後のCa濃度

2015年10月02日 | 感染
クエン酸でCRRTをしない方はほぼ関係ないけど。

Schwarzer P, Kuhn SO, Stracke S, et al.
Discrepant post filter ionized calcium concentrations by common blood gas analyzers in CRRT using regional citrate anticoagulation.
Crit Care. 2015 Sep 8;19:321. PMID: 26353802.


動脈血とフィルター後の血液の84サンプルを6つの異なる血ガスの機械で測定。動脈血は1.07-1.16 mmol/L程度でほとんどズレはなかったけど、フィルター後は0.21-0.50 mmol/Lと大きな幅があった。

血ガスの機械はiCaの正常値の近辺で正確になるようにキャリブレされているので、大きく正常から異なる値だと測定機器による差が大きくなる。一般に膜後のCa濃度は0.4とか0.35以下にしましょうということになっているけど、それって成立しないよね、という話。

考えたことなかったので驚いた。
Figure 3が綺麗だよ。
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