遠賀の古刹高倉神社近くに住んでいるAさん、会社の同僚だったが、昨年秋にリタイアして今は持ち山の山仕事、畑仕事に精を出している筈だ。筈と書いたが、実は今年の春にたけのこ狩りであったきりでそれ以降はご無沙汰している。山奥なので携帯がつながらないし、昼間は家に居ないことが多いのだ。
<o:p></o:p>
ここ高倉と言うところは、果物で有名なところでもある。平野部ではイチゴ、山間部では枇杷、ぶどう、みかん、イチジクだ。Aさん宅も前代までは果樹農家として出荷していたが、現在はAさんが半農としてコメを作っているだけで、せっかくの枇杷や銀杏、みかん山も荒れ果ててしまっている。まぁ、これからは徐々に手を入れるのだろうが、荒れてしまうと元に戻すのも大変だ。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
昨年までは、Aさんと連れ立ってたけのこ狩りから、梅、みかん、柿、山芋掘りなど、山遊びを楽しんでいたが会社で顔を合わさないため、すっかり疎遠になってしまった。時々どうしているか、携帯するのだがつながらなくて、ついついそのままになっていると言うのが実情だ。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
我が妻は、イチジク大好き人間である。果物が嫌いな人はいないとは思うが、イチジクがなぜか好きなようだ。だから、毎年イチジクの季節になるとAさんを経由して高倉のイチジクを取り寄せていたが、今年はそのルートが取れなかったので、例年とは違う農家に頼むことにした。
<o:p></o:p>
そのイチジクが送られてきた。ここ最近はずっと雨が降っていたので、収穫できないと思っていたので意外だったが、大きなサイズだった。早速、妻が口にしたが、少し甘味が足りないと言う。私は結構美味しいと思ったのだが、通の味覚は違うのだろうか。とはいえ、妻が満足そうな笑みを浮かべていたので、安心はした。
<o:p></o:p>