土曜日、空は蒼く澄み渡り、居間には柔らかい陽射しが差し込んで、春本番の暖かさだった。足立山がまじかにくっきりと見えて、黄砂も無いようだ。見渡す限り青空で、まさにピーカンだった。
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朝食を食べながら、この天気を逃す手はない、とジムにゆくスケジュールをキャンセルして、娘たちにイチゴ狩りでも行かないかとメールを入れた。本心は可愛い孫たちと、屋外で楽しく遊べたらいいな、と思ったのだ。長女からすぐに「空いてるからいいよ」と嬉しい便りが来た。次女夫婦は二人とも出勤とのことだった。
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どこに行こうかと考えていたら、婿殿がちょうど北九州空港の開港2年目のお祭りイベントが開かれていると言う。イチゴ狩りは近場では適当なところがなく、山口県まで足を延ばさなければいけないようなので、またの機会にして空港に行くことにした。昨年の開港1周年記念は大イベントがあったと聞いていたので、それに期待したのだ。
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11時前に、和音君たちがやってきた。私は4日ぶりの対面だ。私が後ろから摑まえて抱きあげると妻が、どうしたの?と驚いた声を出した。なんと、左目の周りが腫れて青あざになっており、目の横に縦にまっすぐの傷が付いている。聞くと昨夜、風呂に入るパパを追っかけて走った時に、廊下の角に思いっきり顔をぶつけてしまったとのことだ。家の中を飛んだり跳ねたり走ったり、元気闊達な和音君だが、まだまだ足もとがおぼつかなく、転ぶのはしょっちゅうだ。転んでも泣かず、少々の痛みにも強いので、我慢強い元気な子だと思ってはいたが、この傷はひどい。幸いに眼には異常はないようだが、こんなに腫れるとは痛かったに違いない。それでも和音君は相変わらず元気で表情も豊かだ。少しは安心はしたが。
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空港ではテントが張られ餅つきをしていた。隣では一粒牡蠣のバーベキュー、地酒、採りたて野菜など北九州の名産品が売られていた。空港の中では北九州空港と便を結ぶ上海や沖縄、東京の物産展が開かれてもいた。足湯に入りたいというので展望デッキのある屋上に上がった。和音君も一人前にじっと座って足をぶらぶら、湯を楽しんでいた。
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1時半を過ぎて、お腹が減ったので昼食にすべく帰路に着いた。空港で売られていた一粒牡蠣はお土産用で高そうだったので、帰りに地元の漁師直売所に寄ることにした。1キロ700円で大きな一粒牡蠣を買うことができた。その日の夕食は、身が大きくて詰まった牡蠣を美味しく頂いた。
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