ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

徳山

2006-10-07 21:14:26 | 平々凡々

 新幹線徳山駅

 

 こだまに乗って徳山へ。山陽方面に出張だ。私は殆どが九州島内出張なので非常に珍しい。

 

 実は私が個人的に、と言ってもいいほど、新規ユーザーからの見積もり物件に対応していたものが客先から高評価を受け、最終見積もり対象2社に選ばれたのだ。受注に成功すれば、1億円の製品である。会社にとっては、まさに棚から牡丹餅であろう。なにせ営業活動は全然せずに、降って沸いた話だろうから。ただ、この製品は当社での製作実績はない。けれども、私は当社の技術の延長で充分対応可能と思っている。(このような物件は、現役時代の私にとっては当たり前くらいのチャレンジ製品であるが)

 

 急遽、営業部に同道するように連絡を入れ、当社の紹介と共に仕様打ち合わせの運びとなったのである。搬入・設置条件など、客先担当が懸念している事項について、当社の考え方を説明したところ信頼を得たのか、非常に良い印象を得、本当に受注の確率が高いと思われた。

 

 受注に結び付けるには、最終仕様提案を行う必要があるが、さて、どうしたものか。会社はこのところオール電化の追い風を受けて景気が良い。また、この製品は当社では製作実績はない。(ただし、製作能力は充分に持っている) だれが設計担当になるのだろう。黙っていれば、いつものように、私に押付けることであろう。 新製品にチャレンジする気概と技術を持った若手がいれば全然問題ない話なのだが、どうもそのような雰囲気はない。私も、一度は会社を辞めさせられた人でもある。義理立てする必要もないだろう。

 

 ただ、私自身の本音としては、ぜひとも受注したい物件だ。自分が開拓した件だとういうことは当然としても、技術屋としての本能をくすぐられる。

 

 帰りの新幹線の中では、不思議な感覚がしていた。自ら火の粉に飛び込まなくても良いのではないか、という思いと、技術屋としての生き方である。心の中では答はもちろん知っている。不器用な人だから、仕方ない!と半ばあきれてはいるが。

 

  帰宅すると中秋の名月でした。

 

 そんなもやもやを吹き飛ばすために、妻へのお土産を買った。定番「もみじ饅頭」と「栗外郎」だ。家庭あっての会社だ、と思うようになってきたのだ。

 

コメント (13)
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