ダンエレクトロのショートホーンは型番が3000番台、4000番台(ちなみにロングホーンも4000番台)、5000番台、6000番台からなる。
3000番台はスタンダードモデルであり、ダンエレクトロのモデルの中でも最も知られているものである。4000番台はハンド・ヴィブラートが取りつけられたモデルであり、その構造からストラトキャスターを意識したものだと推測できる。5000番台はコンヴァーチブルやコンパニオンなどで、通常のモデルよりもボディに厚みがあるのが特徴である。6000番台はデラックスと呼ばれるもので、ウォルナット系の化粧板が張られたトップ材とボディ周りにバインディングを施して、見た目的に高級感を感じさせるものとなっている。
今回は4011についてである。私は2ピックアップモデルの4021をすでに所有していて、4011に関してはピックガードの形状が気に入らなかったため、長い間購入を躊躇していたのだったが、GREAT3の片寄明人が弾いている姿を見て、4011も悪くないと思いなおして購入することにしたというわけ。
そのピックガードは「ゴースト」と呼ばれている。
確かに言われてみればそのように見えないこともなく、その間の抜けた感じが以前は気に入らなかったのだろうが、今はそれを許容できるということは、私も人間的に間が抜けてきたということなのだろう。
このモデルは1966年頃までは製造されていたようだ。ヘッドは「バットウィング」とも「ダックフット」とも呼ばれるかなりユニークなもの。このヘッドに入れられたダンエレクトロのロゴも通常のタテ書きのものではなく、ヨコ書きの、車で言えばクロームメッキされたエンブレムのようなものが貼りつけられている。
その他に特筆すべき点としては、電装部品をすべてピックガードにマウントしているところであろう。ストラトキャスターはジャックがボディ側に取りつけられているため、まだ煩わしいが、ダンエレクトロはジャック部分までもピックガードに取りつけられているので、取り外しがさらに容易というわけなのである。
また、このモデルにはヴィブラート・アームがついている。このユニットの仕組みについては、以前、シルバートーンの1452のものを例に記事にしたことがあるが、機能的にはともかくとして、これは素晴らしいアイデアだと思う。
2ピックアップモデルの4021とともに。
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