ザ・フーとダンエレクトロ

2008-11-20 02:13:53 | Dano Column
ザ・フー来日記念ということで。

私は来日公演には行かなかったんですけどね、今になって見ておけばよかったと後悔しています。

ザ・フーといえば、初期の頃はダンエレクトロのギターをよく使っていました。ベースの、今は亡きジョン・エントウィッスルがステージでロングホーンベースを抱えている姿は、写真や映像でも多数残されているので、見る機会も多いですよね。また、彼らの代表曲「マイ・ジェネレーション」でのベース・ソロはロングホーンベースによるものと言われていて、私もそう思っていたんですが、ジョン本人のコメントによれば、どうやらちょっと違うようです。

ロングホーンベースは確かに「マイ・ジェネレーション」のレコーディングに使用されましたが、アルバムに収録された最終テイクではフェンダーのジャズベースを弾いたとのこと。

ジョン・エントウィッスルはロングホーンベースをとても気に入っていて、「信じられないほどクリアで、まるでピアノのような音がする」と語っています。しかし、ショートスケールのロングホーンベースに使用する弦は、当時のは細くて切れやすいものだったようで、レコーディングのときにも切れてしまったようです。切れたのなら交換すればいいわけですが、そのときは交換用の弦だけを手に入れることができず、仕方がないのでジョンは新しいロングホーンベースを3本買ったそうです。にも関わらず、3本とも弦がすぐにだめになってしまったので、ロングホーンベースをあきらめて、改めてジャズベースを買い、それでレコーディングを続けたとのことでした。ジャズベースによるソロはそれまでのテイクよりも単純でスローなものになったとも言っています。

ピート・タウンゼントといえば、初期はリッケンバッカー、それからギブソンのSGやレス・ポールといったイメージがありますが、初期の頃はダンエレクトロもよく使っていました。ただ、その理由としては、ライヴをやるごとにギターを壊すようになって、機材の修理や購入にかかる出費がすごいことになったので、壊すためのギターとして廉価なダンエレクトロを使うようになったというわけで、ダンエレクトロ・ジャンキーの私としてはあまり嬉しくない理由ですね。上の画像はピートがVOXのアンプにギターリンを突き刺しているところです。
でも、ピートはコーラルのホーネットの音はとても気に入っていたそうで、ステージで一度壊してからもリペアして自分のスタジオにずっと置いていて、それは写真でも見ることができます。
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