この赤いU1モデルは、1955年頃に生産されていたものである。カタログによれば、U1(1ピックアップ)とU2(2ピックアップ)に12色のカラーが採用され、ダンエレクトロのオリジナルモデルの中では、極めてカラフルなものになっている。
ヘッドは接ぎヘッドであり、ギブソンのギターのような角度がつけられている。
このギターのヘッドはその鐘のような形状からFull Bell Headと呼ばれている。このヘッドは極く初期のモデルに採用され、1955年の後半にはいわゆるCoke Bottle Headに変更されていく。もう一つの特徴としてはロゴがプレキシ板に印字され、ネジ止めされているところである。
ネックは縦に3層構造となっていて、真ん中はアルミである。触ってみると冷たく感じる。アルミを真ん中に通したのはネックが反らないために施された工夫であるが、これも初期のモデルにしか採用されていない。
サウンドはネックがアルミのせいか、若干硬く、金属質に感じられる。ネックは厚めで角材を握っているようにも感じられるが、慣れてしまえば演奏そのものに支障をきたすほどのものではない。
いずれにしても、生産された当時はそれほど売れなかったのだろう、今ではほとんど見かけることのないレアなモデルとなっている。
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