ジミー・リードのDano

2022-10-07 19:22:13 | Dano Column


この画像は「living blues」という、1970年に創刊されたブルース専門誌の1975年5-6月号(通巻第21号)の表紙である。ジミー・リードの特集なのだから彼が表紙になるのは当然としても、なぜダンエレクトロの Pro-1 を抱えた姿にしたのかその意図は不明である。ちなみにジミー・リードと私は誕生日が同じなのである。

ジミー・リードが使用したギターといえば、ケイのシグネチャーモデルが知られている。その他にもエアラインやスプロといったチープなギターを弾いたりすることも多く、ビザール系のギターとの親和性はなるほど高いとはいえ、ダンエレクトロの、しかも Pro-1 を弾いているとなれば、これはこれで驚くべきことで、とても珍しいことなのである。



さて、ジミー・リードの Pro-1 がどんなものかといえば、オリジナルそのままではなくて、ボディ表面に何やらキラキラしたものがモザイク状に散りばめられ、それが全体を覆っている。加えて、レスポールでいえばピックアップ切り替えのトグルスイッチがあるあたりにコンチョのようなものが貼り付けてある。そしてトーンやボリュームのコントロールノブは外されており、ポットの軸がむきだしとなっている。



そもそもこの画像、私は Silvertone World のフェイスブック・ページで見たのだが、これには続きがあって、ジミー・リードの Pro-1 は、現在、ジミ・プライム・タイム・スミスというブルースマンが所有しているという情報が流れてきたのである。残念ながら音声や映像は見つからなかったのだが、ブルースマンの魂はこのようにして受け継がれているのだな、と感慨にふける今日この頃であることよ。
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