チープなギターを弾く10人

2015-01-11 22:40:11 | Music Life
先日「チープなギターをプレイする10人のロックスター」という記事を見つけた。なんでもランキングする世の中ではあるが、まさかこのようなテーマのランキングまであるとは世も末というか、思いもかけないことで、「だのじゃん」的には大変うれしいことだった。

これには「これらの有名ロックスターたちは何故チープなギターを演奏するのか」というテクストが添えられていて、そこには Junk Is Always Best というカート・コベインの発言が引用されたりもしているが、一部の例外を除いて、ミュージシャンがステージでもチープなギターを普通に演奏するようになったのは、やはりカート・コベインというか、オルタナ以降というのが一般的な見方なのだろうと思う。オルタナというからには、ギターだって誰もが使うギブソンやフェンダーではなく、シルヴァートーンだのケントだのエアラインだのユニヴォックスだのといった、だれも見向きもしないようなギターを使わねばならないというわけだ。

ここでチープなギターとはどういうギターのことをさしているのかというと、ギブソンのメロディーメイカーやフェンダーのスターキャスターなども含まれていることから、いわゆるビザールギターというわけではなくて、初心者向けのスチューデント・モデルや不人気のため安く手に入れられるギターということのようだが、いずれにせよ、これらのいわゆるチープなギターが有名ロックスターに愛用されたことによって、今となってはチープではなくなった(プレミアがついて高価になった)というのがオチ。

それでは選ばれた10人は誰なのかをみてみると、筆頭にあがっているのはやはりジミー・ペイジ。次いでホワイト・ストライプスのジャック・ホワイト、ブラック・キーズのダン・オーバックと続く。当然、カート・コベインやアニー・クラーク、ベック・ハンセン、はたまたデヴィッド・ボウイなども選ばれていて、それはそれで妥当なところだと思うが、ジョーン・ジェットやジョニー・グリーンウッドが入っているのは意外な感じがする。むしろアート・リンゼイやジョン・スペンサーあたりが選ばれるべきではなかったか、と思ったりもするのだが、この手のランキングはそういうもので、あれこれ突っ込みを入れつつ、ああでもないこうでもないと考えるのが楽しみというものなわけで。
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