ダノマニアの望むものは

2014-01-31 20:04:17 | Dano Column
NAMM 2014 - Danelectro guitars


ダンエレクトロのギターを複数本所有しているような、いわゆるダノマニアにとって、2014年のニューモデルは喜びをもたらしてくれるものではなかった。それどころか失望や落胆を抑えることができずにいるというのが現状である。こうしたダノマニアの失望や落胆とはつまるところ「お願いだから59DCのリイシューばかりしないでくれ」ということに尽きる。確かに2007年から毎年発表されてきたニューモデルの数々を思い出してみれば、8回のうち4回は59DCがリイシューされてきたのだから、マニア的観点からすれば、他にもリイシューするべきものはたくさんあるじゃないか、ということになるわけだ。

2009年のDEAD ON 58で、なぜGuitarlinをリイシューしてくれなかったのか、2013年の67 HEAVENで、なぜ12弦モデルをリイシューしてくれなかったのか、59DCのリイシューばかりするのに、なぜニーズが高まっているDC BASSやConvertibleをリイシューしないのか、さらに言えば、ダンエレクトロならではのユニークなBellzoukiやBaby Sitarのリイシューになぜ挑んではくれないのか、などなど、いったん不満を口にすれば止まらなくなってしまう。

しかしながら、ダンエレクトロ側からすれば「マニア向けにプロトタイプまで掘り起こしてリイシューしてみたけれども、売れるのは結局59DCなんだよね」ということだろうし、GuitarlinやBellzouki、Baby Sitarのリイシューはコストがかかりすぎて無理無理な感じなんだろうし、マニアの方ばかり向いてはいられないというのが本音だろう。今回の2014年モデルにしても、今までにないポップなカラーリングのおかげでマニア以外には評判がいいみたいだし、これが売れて、ダンエレクトロのファンが増えればそれが一番いいわけなのだから、ダノマニアのないものねだりもほどほどに、といったところで。
コメント (2)
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