小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

本当の悪は北朝鮮ではなくアメリカである

2017-09-07 03:28:52 | 政治
北朝鮮が、核開発、核実験、核による威嚇、を加速していることを、悪魔のように、日本人は、みな、異口同音に言う。

しかし、なぜ、北朝鮮が、軍事増強の政治をしているのか、(しなくてはならないのか)、わかっている日本人が、はたして、何パーセント、いるだろうか?

2001年9月11日。アメリカに同時テロが起こった。

アメリカは、この、やりきれなさ、敵討ち、弔い合戦、として、イラクの、フセイン政権、が、大量破壊兵器を持っていると、勝手に決めつけ、イラクがアメリカの同時テロに関与していると決めつけた。

そして、2003年3月20日に、イラクの首都バグダードへの空爆をはじめた。

イラク人死者は10万人を越した。

確かに、フセインは独裁者であり、フセインは悪人である。

しかし、確かな証拠もないのに、決めつけていいのか?

独裁国家とはいえ、国家には違いない。

主権国家に対して、内政干渉してもいいのか?

イラクは、アメリカによって、同時多発テロに対する、怒りの、はけ口に、されてしまったのである。

時の、バカなアメリカ大統領、ブッシュは、「イラン、イラク、北朝鮮、は、悪の枢軸国だ」、と発言した。

一国の元首ともあろうものが、こんな発言を公的に、するなど、非常識である。

当時の日本の総理大臣は、小泉純一郎であり、こいつもバカで、「テロは断固、ゆるされるべきでない」、との、バカの一つ覚えの、お題目だけを嬉しそうに唱えるだけで、バカだから、何も考えられず、アメリカのイラク戦争に全面的に協力した。

結果、大量破壊兵器は見つからなかった。

そして北朝鮮は、ブッシュによって、「北朝鮮、は、悪の枢軸国だ」、と名指しされた。

アメリカは、傲慢な国であり、自分の考えだけが正しいのであり、民主主義国家が正しい政治形態の国であり、独裁国家は、悪の国家なのだから、滅ぼしてもいいと、思っているのである。

軍事大国アメリカに、にらまれたら、おしまいだ、と、北朝鮮はあせった。

北朝鮮にとっては、いつ、アメリカに攻めてこられるか、わかったものではない。

だから、北朝鮮が、自衛のために、核武装するのは、当然とも言える。



もちろん、北朝鮮も、中国も、独裁国家であり、独裁国家には、言論の自由は無く、秘密警察もあれば、政治的粛清もある。

だから、北朝鮮にも問題は当然、あるが、北朝鮮だけが、悪いわけではない。



アメリカは、傲慢な国であり、自分の考えだけが正しいのであり、民主主義国家が正しい政治形態の国であり、独裁国家は、悪の国家なのだから、滅ぼしてもいいと、思っているのである。

はたして、核武装に突っ走っている北朝鮮だけが悪いのだろうか?
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